◆ビジョンへの挑戦

大手のクライアントでしたが派遣人数としては少数からのスタートでした。
以降、クライアントとの信頼関係を深めていくことに努めました。

契約からちょうど半年がたった年明け頃から派遣人数が一気に増え始め、
自分ひとりでは手が回らなくなったため、私を含め3名体制でチームを編成し、
新たなビジョンへのチャレンジを始めました。

それは、私が入社当時から変わらず想い続けてきた
「クライアントと派遣社員が共に成長できる機会創造」へのチャレンジ。

ビジョンに対する具体的な実践として、私たち3人は、派遣社員向け勉強会の企画に取り掛かりました。

「仕事を通して考え方を高める」「対話を通してお互いの体験から学び合う」という2つのポイントを軸に
「人としての成長」をテーマとする企画を練り込んでいきました。

しかし開催の発表をした時、そんな私たちの想いとは裏腹にクライアントや派遣社員からの批判が絶えませんでした。

「何の意味があるのか?」「お金だけ稼げたらよい」などとなかなか受け入れてもらえなかったのです。

最初は私も「なぜ分かってもらえないのだろうか」と腹立たしい気持ちもあり途中であきらめそうにもなりましたが、
支えになったのはチームメンバーでした。メンバーも同じ苦しみをしている。

それでもみんなで前を向いていこうと夜遅くまで、時には最終電車を過ぎても徹底的に対話を繰り返し、
開催に向け確固たる自信を掴んでいったのです。

◆緊張と感動の勉強会開催

開催当日。集まった派遣社員の表情は嫌々参加していたり、疑心暗鬼で不安なものばかりでした。
しかし私にはうまくいく自信があったのです。必ず最終的にはみんな笑顔になってくれると。

嬉しいことに事前にクライアントの社員の方々の何人かが
「今日ですよね?がんばってくださいね」と声をかけてくれました。

この言葉には本当に救われましたし有り難かったですね。

勉強会が順調に進む中で徐々に派遣社員のみんなの表情も明るくなっていきます。

なぜか?

みんなは対話を求めていたのです。

「もっと自分の思いを知ってもらいたい」「こんな悩みがあるのを聞いてほしい」。
それは仕事や派遣社員という枠を超え「人と人」の交流でした。

絶えることのないみんなの純粋な思いや感想を聞いたとき、自分も涙を流して感動していました。

この日に至るまで辛いことも少なくありませんでしたが、
こんなに喜んでもらえたのが何より私の心の財産になりましたし、
人としてとても大切な「つながりあい」を心から感じることが出来た瞬間でもありました。