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HPCシステム導入事例Vol.4【豫州短板様】
―HPC導入前の社風や課題について教えて頂けますか?
【森社長】
ここ10年間くらいで社員数が増えてきました。
これまでは経営者のリーダーシップによってそれらを追従するというスタンスの社員が多く、どちらかというと一人ひとりが会社経営に対して受身な社風だったと思います。
そこで、事業部・組織間の連携の強化を推進してきましたが、それ以前に同じ組織内でさえ社員同士のコミュニケーションが十分に取れていないという課題が浮き彫りになりました。
―課題解決のために、どのようことが必要だと考えられましたか?
【森社長】
社員が経営者と同じ視点を持って自社の経営や人材の育成について考え、実行に移すことができることが重要ではないかなと思いました。
現状として、自ら考え、私に提言してくれるところまではやってくれていましたが、実際に提言を具現化し、計画を立てて実践してくれる人がほとんどおらず、最終的には社長がなんとかしてくれるとういう雰囲気が漂っていました。
その原因は、先代が強烈なリーダーシップで引っ張っていくスタイルの経営者だったため、社員は提言を挙げるだけで十分だと感じていたのではないかと思います。
そのため、何か新しいことをやろうとした時に、私自身の思いと行動だけでは100名を超える従業員全員を動かすことはできないと感じていたので、率先して自分と同じ思いをもって行動してくれる人材を育成していきたいということが私自身に課せられた課題だと感じていました。
同時に、そういった人材を育成することは、非常に時間と労力がかかり、かつ難しいことだと実感していました。
一人二人を数年かけて育てるくらいが私には限界ではないか、と。
―HPCシステムの導入の決め手は何でしたか?
HPCシステムの説明を初めて聞いたとき、私自身が考えていた人材育成の“モデルとなるもの”だと確信しました。
自分が考え抜いて実践してきた社内の「豫洲塾(社内勉強会)」の将来像がHPCシステムであり、それが自分のイメージ通りに体系化されたものが目の前にあるという衝撃でした。
また、HPCシステムが社内に根付き、自分たちで熟成していくことができるという仕組みであるということも理解できました。
「自分が一人で長時間かかってやろうとしてきたことが、HPCシステムの導入を通じて、6ヶ月間で自社内に構築することができる」という思いに駆られ、すぐにやりたいと決意しました。
―導入の効果について教えていただけますか?
様々な会議などの人が集まる場で、以前よりも一体感が出てきたということを感じました。
HPC導入実地指導の準備や懇親会というHPCシステムの導入に直結している場だけでなく、何かをやるときに集まった時の集中力が非常に高くなったのを実感しました。
HPCトレーナーは毎月の導入プログラム終了後、自主的に懇親会を実施していたのですが、回を追うごとにそこの形成場は高まっていました。
最終回では、トレーナー一人一人が本当に強い信頼関係とつながりを実感し、これを今度は社内で広めていきたいという実感を持てたのではないかと思います。
これまでは、あれほど本音で話ができる機会はありませんでした。
そういった機会を欲していたメンバーの姿を通じて、真剣に仕事に取り組めば取り組むだけ思いが強くなり、その思いを発言できる場と受け止めてくれるメンバーの存在があの場を作り上げて行ったのではないかと気づきました。
何より僕自身が皆に感化されていたのだなと感じますし、嬉しかったですね。
―HPCシステムと他の研修との違いについてはどのように感じられましたか?
【森隼人様】
他の研修は、一方的に知識やスキルを学ぶだけに終わり、一時的な腑に落ちた感覚はあるものの、それが継続せず、自身の頭の片隅に追いやられてしまうと思います。
HPCシステムでは自社の社員を指導するという前提があり、受講型の研修以上の理解度が要求され、何より自らが実践する必要があるというところがポイントだと感じました。
HPCトレーナーが、ただの研修受講者ではなく、すぐに実践者・指導者となり、発信する機会に身を置くことで、より学んでいきたいという意欲が生まれるのだと思います。
― HPCシステムについての効果を聞かせてください。
【森社長】
一言で言うと、“人が「主体的に動くことを楽しいと感じることができる」仕組み”だと思います。
部署内での些細な問題は、私にこれまでのように真っ先に私へ相談するのではなく組織の中で主体的に解決し、後々私へ報告をしてくれるようになりました。
逆に私の気づかないところでも新たな取り組みを前向きにやってくれていることに気づかされます。
【森隼人様】
私はHPCシステムを一言で言うと“人間力の育成”だと思います。
これは私個人の意見なのですが、数字が出なければ個人としても会社としても評価はされませんが、人として成長したい意欲のある人間が取り組む事柄には必ず結果が付いてくると思っています。もし、結果が付いてこなければ、それは組織全体の取り組み方を改めないといけないと思います。
―質問は以上になります。 本当にありがとうございました!