人との関わり方に、大きな影響を与えた出来事

人と向き合う仕事を続ける中で、講師一人ひとりの背景や経験は、研修の在り方にも表れてきます。弊社研修講師・岡本が大切にしている考え方の背景にも、これまでの人生でのさまざまな経験があります。
それは決して順風満帆なものではなく、人間関係の中で悩み、立ち止まり、葛藤を抱えた時間でもありました。今回は、現在の研修スタイルや価値観に強く影響を与えている原体験について話を聞きました。

本記事に回答した研修講師
研修講師 岡本

岡本 好市
株式会社ガイアシステム 研修事業部長
現場に寄り添った対話型の研修を強みとし、受講者の行動変容につながるプログラム設計を行っている。また、NPO法人の職員も兼務し、災害支援の分野にも継続的に携わっている。

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中学時代に経験した、初めての孤独

中学2年生の頃、初めて人間関係の中で強い孤独を感じる経験をしました。
グループの中で仲間外れにされ、他のグループにもなじめず、次第に居場所がなくなり、最終的には一人で過ごす時間が増えていきました。学校に足が向かなくなった時期もあります。

ひとりでいることの苦しさ。周囲に人がいても、誰ともつながれていないと感じる孤独感。
声をかけることも、かけられることもなく、教室にいても自分だけがそこにいないような感覚がありました。誰かに相談したいと思っても、どう言葉にすればいいのか分からず、気づけば気持ちを抱え込む時間が増えていきました。

人間関係がうまくいかないことが、心にどれほど大きな負担を与えるのかを、当時、身をもって実感しました。何をしていても気持ちが晴れず、「この時間がいつまで続くのだろう」と感じながら過ごしていた、そんな日々でした。

社会に出て知った、「働くことの厳しさ」

社会に出てから、働くことの厳しさを、別の形で突きつけられる出来事がありました。
大学時代の友人の中に、社会人になってから自ら命を絶ってしまった人がいます。身近な存在だったからこそ、社会で働くことが、ここまで人を追い詰めてしまうことがあるのだと、現実として受け止めるしかありませんでした。

生活費を稼ぐために働きながら、人に頼ることも、弱音を吐くこともできず、少しずつ心がすり減っていく。外からは見えないところで、限界を超えてしまう人がいるという事実を知りました。

「何のために働いているのか」「誰のために頑張っているのか」という問いが、他人事ではなく、自分自身のこととして胸に残りました。

打ち明けられた声から気づいた、大切なこと

また別の友人とも、久しぶりに再会した際、仕事や人間関係の中で抱えてきた苦しさを打ち明けられたことがあります。これまで一人で抱え込んできた思いがあふれ、言葉にならないまま号泣しながら話してくれた姿は、今でも強く印象に残っています。周囲からは順調そうに見えていても、内側では必死に耐えていたのだと、そのとき初めて知りました。

こうした経験を通じて感じたのは、苦しさそのものよりも、「一人で抱え込んでしまうこと」の危うさでした。人間関係がすべてうまくいかなくてもいい。周囲の全員に理解されなくてもいい。ただ、自分の状況や気持ちを、安心して話せる相手がいるかどうか。その違いが、人が踏みとどまれるかどうかを、大きく左右するのだと実感しました。

「この人がいるから大丈夫だ」と思える存在が一人でもいること。その安心感が、人を支え、前を向かせる力になる。そんな当たり前のようで、見過ごされがちな大切さに、改めて気づかされた出来事でした。

現在の研修で、大切にしていること

人との関係に悩み、苦しさを抱えた時間そのものが、今の仕事の在り方や、人への向き合い方の土台になっています。

人間関係がすべてうまくいかなくてもいい。
誰とでも分かり合えなくてもいい。
ただ、「この人がいるから大丈夫だ」と思える存在が一人でもいること。
そのことが、人にとってどれほど大きな意味を持つのかを、これまでの経験を通して実感してきました。

だからこそ、研修の場では、スキルやノウハウを一方的に伝えることよりも、人と人との関係性や、安心して言葉を交わせる対話の時間を大切にしています。

安心して話せる相手がいること。
自分の考えを整理しながら言葉にできる場があること。

そうした積み重ねが、人がもう一度前を向こうとする力につながっていくと感じています。

これまでの経験を通して、研修講師として人と向き合うときの軸が、少しずつ定まってきました。
「正しさ」を示すことよりも、その人が安心して話せる関係性をつくること。その土台があってこそ、学びや変化は生まれるのだと感じています。

この実感が、研修の設計や進め方、そして受講者一人ひとりへの向き合い方の根底にあります。

まとめ

スキルや知識を身につける前に、人が安心して働き続けられる環境があること。
その前提を何よりも大切にしていることが、岡本講師の研修の根底にあります。

人は、正しさや理論だけでは動けない場面があります。
不安や迷いを抱えたままでは、どれほど有益な知識であっても、現場で活かすことは難しくなってしまいます。
だからこそ、まずは安心して話せること、考えを言葉にできること、そして「ここにいていい」と感じられる関係性が重要だと考えています。

岡本講師の研修では、一方的に答えを示すのではなく、受講者一人ひとりが自分の状況に重ねながら考え、少しずつ言葉にしていく時間を大切にしています。その積み重ねが、行動につながり、日々の仕事の中で活きる学びになっていくと信じているからです。

人と向き合う仕事に携わるすべての方にとって、このコラムが、改めて「関係性の意味」や人が前を向くために必要なものを考えるきっかけになれば幸いです。

講師プロフィール

岡本 好市(おかもと こういち)

ガイアシステム 岡本講師

企業向け研修では、チームビルディング・コミュニケーションプログラムを主に担当し、業種・業界・階層問わず年間約100回以上の研修を実施。企業内での研修カリキュラムの仕組み構築や研修トレーナーの育成、新卒採用強化のコンサルタントとしても活躍している。

情熱を持って受講者に接し、モチベーション向上と前向きな行動変容を促せるよう研修を展開。顧客に寄り添い、成長をサポートする熱意あふれる指導者として多くの支持を得ている。

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