企業防災研修「来るべき有事に備え、命を守る」研修導入レポート
全国各地で介護事業を運営する法人様の従業員220名を対象に約1時間のオンライン防災研修を実施。今回は研修の導入レポートと共に、ご担当者さまに研修実施の背景やガイアシステムの防災研修を選んだ理由についてお聞きしました。

| 研修内容 | 企業向け防災研修 | 基礎編 |
| 受講対象 | 管理職・リーダー・正社員 |
| 受講者数 | 220名 |
| 実施方法 | オンライン研修(1時間) |
| キーワード | 防災意識向上 ・災害リスク理解 ・自助力(自ら命を守るための行動力) 防災防災・避難行動 ・応急対応 ・リアルな事例学習 |
医療・介護業界で防災研修を実施する理由
- 災害時でも事業停止が許されない「社会インフラ」の一部
- 電力・水・医薬品などライフラインが途絶しても、患者・利用者の命を守る仕組みが必要
- スタッフ同士の連携・判断力を訓練しておくことで、現場の混乱防止と対応力の底上げにつながる
防災研修を実施した背景 ・解決したい課題

介護事業に携わるに関わる組織として、当法人でも数年前から組織としての災害への備えは進めてきましたが、物理的なハード面の整備だけでは不十分だと感じていました。
実際に現場で働く職員が、とっさの状況でも適切に動けることが何より重要ではないか、そんな思いから、この研修の実施を決めました。
災害が起きても、私たちの仕事は止められない
防災研修の実施を決めたのは2024年に発生した能登半島地震がきっかけです。
医療・介護事業に携わる事業者の方から
「停電で呼吸器が止まりかけた」「断水でトイレや食事の衛生管理が難しくなった」
そんな体験談をお聞きし、“現場で命を守るには平時の備えしかない”と痛感したのです。
当法人では、各地に点在する事業所ごとに、災害リスクの大きいエリア・小さいエリアがあり、
どうしても危機意識に差が出てしまいます。
だからこそ、利用者や職員の命と安全を守るために、
職員全員が同じレベルで危機感を持ち、共通の行動基準で備えることが必要だと感じました。
今回の研修は、その意識をそろえ、
災害時にも“守る・支える介護”を続けるための準備として導入しました。
ガイアシステムを選んだ理由
研修を実施するにあたり、ガイアシステムさんの防災研修を選んだ理由は、
同じグループでNPOでの災害復興支援活動の実績があること、そして青木講師やスタッフの方が
災害現場での実践経験をお持ちであるという点も安心感を持ってお任せできると感じました。
研修では、「現場の知恵で学ぶ、命を守る防災力」というメッセージのもと、リアリティのある内容をわかりやすく伝えていただきました。
さらに、1回10万円という定額料金で導入できることも、コスト面での判断材料となりました。
実際に研修を受けてみると、講師の青木さんの熱意や経験に裏打ちされたお話に、参加者一人ひとりが自然と引き込まれていました。被災地での体験談を語る際の表情や言葉の重みから、「自分ならどう動くか」を真剣に考えるきっかけになり、意識の変化がはっきり感じられました。
そのため、今回の研修だけでなく、今後も他のテーマで講師をお願いしたいと考えています。


受講者の声
防災の知識がほとんどなかったのですが、具体的な備蓄量や安否確認の方法が分かり、日常の中でどこから備えを始めればいいか明確になりました。身近なことから行動できそうです。
被災地での実体験を交えた講師の話に説得力があり、これまでのマニュアルの甘さに気づかされました。部署全体で行動基準を見直す良いきっかけになりました。
正直なところ、研修を受けて危機意識が一気に高まりました。災害が起きた時、まず何を優先すべきかを考えられたのが良かったです。実際の現場を想定した話が多く、“自分ごと”として捉えられる研修でした。
『行政支援はすぐに来ない』という言葉が印象に残りました。自分たちでできる備えをしておく重要性を改めて実感。職場の同僚だけでなく、家族とも防災について話すきっかけになりました。
防災研修(基礎編)の目的
企業向け防災研修は「基礎編・実践編・応用編」の3段階で構成されています。
今回は導入企業さまの「まずは全従業員が同じ危機意識を共有すること」を目的に実施しました。
- 災害が多発する現状を踏まえ、従業員一人ひとりの防災意識を高める
- 南海トラフ地震など、想定される大規模災害リスクを正しく理解する
- 被災地支援の実体験を通じて、「自助・共助」の重要性を実感する
- 職場や家庭でできる備蓄・避難・応急対応など、日常的な備えを身につける
- 災害時に冷静に判断し行動できる、“知識と意識の両面”を育てる


防災研修(基礎編)のカリキュラム
本研修では、被災地支援の実体験をもとに、現場で本当に役立った備えや命を守った初動対応を中心に解説。
職員一人ひとりが「自分ならどう動くか」を考え、学びを“自分ごと”として定着させます。
1時間のオンライン研修で、全社員が共通の危機意識を持ち、いざという時に冷静に判断・行動できる組織づくりをめざすカリキュラムです。
| 実施内容 | 詳細・ポイント |
|---|---|
| 1. はじめに | ・なぜ研修会社が防災研修を? ► 研修の目的:防災意識の向上 ・災害リスクを正しく理解する ・自分と仲間の命を守る行動を具体的に考えるきっかけをつくる |
| 2. 災害現場のリアル | ► 災害の現場の様子 ・東日本大震災、熊本地震、能登半島地震など |
| 3. 防災意識と大規模災害の危険性 | ・意識調査からみる防災意識 ► 南海トラフ地震の発生メカニズムと予測 ・政府の予測被害(広範囲・長期間のインフラ停止可能性) |
| 4. 映像で感じる災害 | ► 災害は突然起こる ・日常が一瞬で変わることを映像で体感 (南海トラフ地震シミュレーション、東日本大震災の記録) |
| 5. 命を守る具体的な防災対策 | ・社内被災時(オフィスやエレベーター対応) ・外出先で被災した場合(車での避難・運転中の対応) ・水害・津波対応 ・避難時の注意点 ・災害時の救急対応 |
| 6. まずは地域の災害リスクを知る | ► ハザードマップの確認 ・地域特性の理解 |
| 7. 備えで防げること|大規模災害への備え | ► 短期・長期対策 ・長期化に備えた準備 ・避難所の実態 ・備蓄品リスト |
| 8. 今からすぐできる備え | ► 3つの参考資料を活用した「日常での備え」を実践 |
| 9. まとめ | ・公助・共助・自助の重要性を再確認 ・今日から実践できること |
すべての職員が同じ危機感を共有し、行動につなげる!
地震・豪雨・土砂災害など、全国で自然災害が頻発する中で、企業に求められるのは「事業の継続」と「従業員の命を守る判断力」です。行政支援が届くまでの数日間を、自分たちの判断と行動で乗り切る“自助力”が欠かせません。
講義では、実際の被災地の写真や映像を交え、地震・豪雨・津波など各種災害時に起こり得る状況と、その際に取るべき行動を具体的に解説しました。また、「社内での対応」「通勤中・外出先での行動」「家庭での備え」「応急処置の基本」など、日常の延長線で考えられる内容を中心に構成。被災地での支援活動を通して聞いた“リアルな声”から、「想像する力」の大切さを伝えました。
単なる知識の習得ではなく、「全員が同じ危機感を共有し、行動につなげる」ことを目的とした、実践型のプログラムになっています。


担当講師からのメッセージ

青木 佑介
株式会社ガイアシステム 専務取締役
研修事業部 エグゼクティブコンサルタント
2006年入社。2009年に教育事業部を立ち上げ、人材育成・組織マネジメントコンサルタントとして年間100社・2,000名に携わる。実体験に基づくリーダーシップ論や組織マネジメント論は多くの経営者に支持され、従来の研修では対応が難しい企業のニーズにも応えている。
私たちはこの30年間、数多くの災害現場に立ち会ってきました。
その中で目の当たりにしたのは、「もっと備えていれば助かった命」「知っていれば防げた被害」という、あまりにも悔しい現実でした。避難所での過酷な生活、災害関連死―ついさっきまであった日常が、ほんの一瞬で奪われる。その現実を伝えることが、私たちの使命です。
防災研修を通して目指すのは、社員一人ひとりが“自ら命を守れる力”を持つことです。企業の備えだけでは限界があります。外出先や勤務中、どんな場面でも冷静に判断し、行動できる「自助力」を高めることが第一歩です。
さらに、自助ができてこそ、お客様や仲間を守る「共助」が生まれます。全従業員が備蓄品の使い方や避難手順を理解し、実際に行動できる体制を整えることで、組織全体の防災対策は真に機能します。
そして何より、会社や組織が従業員の命を本気で守ろうとする姿勢は、職場で働くスタッフの安心感と信頼を育てます。この研修が、命を守る力と組織の絆を強くするきっかけになることを願っています。
今こそ、実践的な企業の防災対策を。
不安定な時代だからこそ、企業には「社員の命を守る」という重要な責任があります。
防災対策プロジェクトは、単なるリスクヘッジに留まらず、社員のエンゲージメント向上、チームビルディング、そして心身のウェルネスに貢献する、未来を見据えた投資です。
私たちは、貴社の「防災力」を共に高め、来るべき有事にも揺るがない強固な組織づくりをサポートいたします。
・本研修は、業種や組織の課題に合わせて内容をカスタマイズすることが可能です。
・また、オンラインでの60分講座でも、社員の防災意識を確実に高めることができます。
ご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
ガイアシステムの企業向け防災研修とは?
「重要だとは理解しているが、どこから手をつければよいか分からない」——そんな声も多く聞かれます。
万一の際に、社員の安全と事業の継続を守れるかどうかは、平時の準備と教育体制に左右されます。
だからこそ今、企業に求められているのが「企業防災に関する研修」です。
地震・豪雨・台風など、全国各地で大規模災害が相次ぐ中、企業にはBCP(事業継続計画)を整えるだけでなく、社員一人ひとりが「自分ごと」として備える意識を持つことが求められています。
ガイアシステムの防災研修では、阪神・淡路大震災をきっかけに全国の復興支援に携わってきた講師が、
現場で見てきたリアルな実情をもとに、防災の基本と“命を守るための行動”についてお伝えしています。
実際の被災地写真や証言を交えながら、「知っていれば防げる被害」「準備していれば守れた命」という現実を学び、災害に対する危機意識を高めます。
南海トラフ地震など、今後想定される大規模災害のリスクを理解し、職場や家庭でできる備え・避難行動・応急対応を具体的に学ぶ内容です。
「全員が同じ危機感を共有し、いざという時に自ら行動できる組織」をつくる第一歩となる研修です。















