製造業向け|新任管理職研修

新任技術系管理職研修は、技術者として自分で答えを出す働き方から、考える役割を部下へ渡し、部下と周囲の力を成果へつなぐ働き方へ移行するための研修です。
技術者は、早く確かな答えを出し、自分で問題を解くことで評価されてきました。しかし管理職になると、その強みが、部下より先に答えを示し、仕事と判断を抱え込む形で表れることがあります。本研修では、専門性を活かしながら、自分の答えを唯一の答えとせず、部下と周囲の力をつないでチームを成果へ導く働き方を学びます。
研修概要
受講対象者
・製造業の新任管理職
製造業の成果は、一度出せば終わりではない
製造業では、品質・納期・安全を一度達成するだけでなく、安定して繰り返し実現することが求められます。つまり、成果には再現性が必要です。そのため、標準を守り、ばらつきを抑え、確実に仕事を進めることが重視されてきました。しかし、この強みが強く働きすぎると、これまでと違う意見や、まだ形になっていない改善案を言い出しにくくなります。
新任管理職研修としての共通部分
一般社員と管理職の責任の違いを理解し、自分で成果を出す働き方から、メンバーに役割を渡し、チームで成果を出す働き方へ転換する。
製造業向けとして重ねる部分
品質・納期・安全を安定して実現しながら、小さな兆候や改善の知恵を早く共有し、進捗と計画の立て直しにつなげる。
狙いと到達点
管理職に求められるのは、守るべき基準を明確にしながら、現場の違和感や新しい意見を拾い、必要に応じて仕事の進め方を変えることです。本研修では、任せ方・育成・進捗確認・計画の立て直しを、一連の管理として学びます。
- 理解する 管理職の成果責任/製造業の仕事の連鎖/二つの力の使い分け
- 使えるようになる 判断できる任せ方/仕事を通じた育成/兆候を捉え、挽回計画を組み立てる
- 持ち帰る 各UNIT の気づき/自部署で実行する一つの行動と振り返る日
※研修構成としては、【講義・解説】が約5割、【演習・対話】が約5割となります。
研修カリキュラム
各UNIT で共通の考え方を学び、自分の職場に置き換えて考え、対話と演習を通じて明日からの行動へつなげます。
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| 1. 管理職として成果に責任を持つ―チームを率いて山を登る (形式:講義・対話) | ►学ぶこと 一般社員と管理職の責任の違い。計画や役割を変えながら、チームを成果へ導く責任を学ぶ。 ►演習・対話 事前課題を基に、管理職としての困りごとを4人で共有する。山登りの比喩から、役割や周囲との関係の変化を考える。 ►持ち帰るもの 管理職としての成果責任/現在の困りごとを見る視点 |
| 2. 製造業で必要な二つの力― 基準を徹底する/知恵を引き出す (形式:講義・ケース) | ►学ぶこと 製造業の仕事は、誰かのアウトプットが次の人のインプットになる。基準を守らせることに偏ると、違和感や改善案の共有が遅れることを学ぶ。 ►演習・対話 共通ケースで、今守る基準、若手から聴くこと、変更前に検証することを考える。 ►持ち帰るもの 二つの力を使う順序/自分が変える関わり方 |
| 3. 判断できる枠組みを渡して任せる (形式:講義・設計演習) | ►学ぶこと 目的・期待成果、役割、判断範囲、確認点、異常時の相談・支援まで渡して初めて「任せる」になる。 ►演習・対話 短い事例で5つの枠組みを確認する。自分が抱える仕事を一つ選び、任せ方を設計して4人で確認する。 ►持ち帰るもの 職場で使える任せ方設計/任せ直す一つの仕事 |
| 4.任せた仕事を通じて人を育てる (形式:講義・ロールプレイ) | ►学ぶこと 期待と事実をすり合わせ、本人の考えを聴き、次の行動と支援を決める。性格ではなく、観察できた行動を扱う。 ►演習・対話 修正を伝える場面と、良い行動を承認して伸ばす場面を、二つのケースで練習する。 ►持ち帰るもの 期待と事実をすり合わせる問い/次の行動と支援の決め方 |
| 5.小さな兆候と進捗のずれを捉え、計画を立て直す (形式:講義・ケース討議) | ►学ぶこと 遅れが確定する前の兆候を捉え、計画と実際を比較する。 品質・納期・安全、後工程への影響から、立て直しを判断する。 ►演習・対話 生産立ち上げケースで兆候と進捗のずれを整理し、人・役割・順序・方法を組み替えた挽回計画を作る。 ►持ち帰るもの 進捗のずれを捉える5つの視点/挽回計画の基本 |
| 6. 職場で始める一歩を決める (形式:個人・対話) | ►学ぶこと UNIT.1 の困りごとと各UNIT の気づきを振り返り、管理職として変える行動を一つに絞る。 ►演習・対話 場面、相手、自分の行動、最初に行う日、確認方法、振り返る日を具体化し、4人で確認する。 ►持ち帰るもの 実行可能な一つの行動/最初に行う日と振り返る日 |
運営とカスタマイズ
各UNIT の最後に5 分の振り返りを行います。グループは4人を基本とし、全グループの発表は行わず、講師が2~3例を拾って解説します。本資料は標準案であり、対象者の役割・経験、企業課題、実施時間に応じて、事例・演習・時間配分を調整します。労務・法務・コンプライアンスは指定教材がある場合に組み込みます。














