ラテラルシンキング研修とは?

ラテラルシンキング研修

ビジネスにおける思考法の一つに、「ラテラルシンキング」があります。
「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」と一緒に使われることが多い「ラテラルシンキング」。ビジネスの場において、1度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。

この記事を読んでほしい方

・ラテラルシンキングについて、基礎知識を知りたい方
・部下や新入社員にラテラルシンキングを教えたい方
・社内研修にラテラルシンキングを導入したい方

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ラテラルシンキングとは

 

まずは、「ラテラルシンキング」とはそもそも何なのかを解説します。
すでにご存じの方は、復習代わりにご覧ください。

ラテラルは、「横からの」「水平の」という意味です。
ラテラルシンキングを直訳すると「水平思考」となります。つまり、従来の考え方の制約をなくし、物事を多角的に考察することで新しい発想を生み出すための思考法ということです。

ラテラルシンキングを身につけると、常識を疑い、直感的な発想や単なる偶然から「前例のないビジネスチャンス」などに変えられるような視点で考えを深める力が身につきます。

ラテラルシンキングを活用する目的と効果

企業が持続的な活動を行っていくためには、新規事業や新商品(サービス)の企画・開発を常に行っていく必要があります。そのような場面では「斬新さ」や「これまでにない」ものを求められます。その際ラテラルシンキングが役立ちます。
常識や前提に捉われない、新たなビジネスアイディアが生まれる可能性が高まり、そのアイディアが社会全体や人々の生活をこれまで以上により良く快適なものにすることができる「ラテラルシンキング」。活用しない手はありません。

ラテラルシンキングを活用すると…

ラテラルシンキングを活用する目的と効果
ラテラルシンキングを活用する目的と効果

ラテラルシンキングが必要な理由

ビジネスシーンにおいて、「新しいアイディアを生み出そう!」「これまでにない、斬新なものを!」と言われたとしても簡単に生み出せるものではありません。常識や前提、自分の固定概念を取り払うことが必要になります。

ラテラルシンキングを身につければ、過去のアイディアを焼き増ししたものではなく、過去の実績にはないものを生み出すことができるだけでなく、様々な場面に対応する解決法やそれらを自分達の強みに変えて実行できるようになるのです。

また、ラテラルシンキングは「ロジカルシンキング」との相互補完が可能です。
単体で活用するよりも、ロジカル(論理的)かつラテラル(水平的)にビジネスアイディアが考えられれば、より具体的・現実的なもの
が生まれます。こういったことからも、ラテラルシンキングはビジネスにおいて必要なものと言えるでしょう。

ラテラルシンキングの手順・手法

ラテラルシンキング 疑い・疑問を持つこと

ラテラルシンキングは、従来の考え方をなくして多角的な視点で物事をみることでこれまでにないアイディアを生み出します。

そのためには、第一に「現状を疑問をもつ」ことが必要になります。これまでの「前提」や「過去の実例」に疑問を持つことは悪い意味ではありません。

「本当にそれしかないのか」「これからの時代や生活様式に当てはまるのか」などの視点で課題と向き合うことで、思いがけない発想が生まれます。現状に対する疑問が生まれたら、色々と視点を変えていくのですが、新たな視点で物事をみるには次のような考え方があります。

 

こ実際に「ラテラルシンキング」を使う手順や手法などについて解説します。

物事の視点を変える考え方

転用・応用すでにある技術やテクニックを、「これまでにない使い方ができないか」
「違うことにも応用できないか」を検討します。
拡大・縮小これまでの商品やサービスの常識を取り払い、
規模やサイズなどあらゆるものの「大きさ」や「強度」「軽量化」などを検討します。
置換・逆転商品やサービスなどの作業工程や位置を置き換えたり、
「上下」や「左右」などを逆転させて新たなアイディアを模索します。
変更・結合すでにあるものに対して、さらにユーザーのニーズに応えるために変更をしてみたり、
商品やサービスの一部を組み合わせて一つにしたりすることで
新たなものを生み出せないか検討します。

ラテラルシンキングのための発想法

翻訳同業他社や他業界、他の国にあるもの(商品やサービス、考え方)を
自分たちに当てはめること。
改善既存の商品やサービスに対する要望や不満を関係者からヒアリングし、
それを基に様々な企画や開発を行う。
合体ある分野のものと別の分野のものを組み合わせて
新たなものを生み出せないか挑戦する。
マトリックス法表を作成して分析し、弱点を補えるような商品(サービス)を開発すること。
定点観測法特定の商品(サービス)の利用者を一定時間(期間)モニタリングすることで、
特異な行動がないかを調査し、開発や改善に活かすこと。

これらも、ラテラルシンキングを進めていく上で重要なものとなります。

ラテラルシンキングを実践するメリット

ラテラルシンキングの良さは、すでに感じていただけているかもしれませんが、さらに実践する上でのメリットについても解説します。

新商品や新サービスが生まれるきっかけになる

これまでの前例や考え方(既成・固定概念)を取り払って物事を考えるため、思いがけないアイディアが生まれる可能性が高いのが、ラテラルシンキングの大きなメリットです。

考え方や発想法を活かすことで、誰もが想像しなかったような使い方や仕組みを生み出せれば、世の中を変えることができるような商品(サービス)を生み出すことができます。

結論が早く、数多く導き出せる

ラテラルシンキングによって導き出せる結論は論理を飛躍させるものであることが多いため、複数パターンの結論を早く生み出すことができます。非現実的なものだったとしても、「まずはやってみる」「本当に実現可能か試してみる」くらいの感覚で進めていくことも、ラテラルシンキングのメリットと言えるでしょう。

他の思考法と組み合わせることでより良くなる

「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」と組み合わせて活用することで、「より深く、より広く」物事を考えることができます。特にロジカル(論理的)な考え方やクリティカル(批判的)な目線でみることによって、新たな発想やイノベーションを産むことにつながるのです。

ビジネス面での具体的な活用例

ラテラルシンキング ビジネス面での具体的な活用例

ここからは、ラテラルシンキングのトレーニングに使うようなクイズを例として、具体的な活用法について解説します。

自社のビジネスに当てはめるとしたら、どのようなものになるでしょうか。ぜひ、考えてみてください。

問題設定を疑う

現在、自社(チーム)で解決すべき課題が本当に合っているのか、いわゆる「イシュー」を考えるにあたって必要な視点です。

先入観を捨てる

私たちは、常に何かしらの「先入観」を持っているものです。人間はどうしても先入観を持ってしまうものですから、仕方がないことかもしれません。ですが、ラテラルシンキングにおいては「先入観」を取り払う必要があるのです。

視点を変える

上記でも紹介した「視点を変えること」は、とても重要です。いかにどれだけ視点を変えることができるかによって、アイディアの幅は広がります。

枠組みを疑う

自社の業界や部門の枠組みにはめてしまいがちなものを、「本当にその枠組みしかないのか」と視点を変える癖をつけましょう。

目的を疑う

「売上を増やす」というミッションがあるとします。単純に「売上を増やす」のはもちろん大切なことですが、「利益を増やす」という風に目線を変えると、コストを減らすことや他の選択肢が見えてきます。

ラテラルシンキングの鍛え方

 

ラテラルシンキングの鍛え方には様々なものがあります。本記事では3つのポイントに絞って解説します。

前提や常識を疑う

新しい視点で物事を考えるためには、これが一番大切です。自分の中にあるもの、一般常識や業界ならではの前提などを取っ払うためには、常日頃からこの癖をつけておきましょう。

ただし、意識しすぎると気持ちが尖ってしまったりコミュニケーションに問題が発生しかねないため、注意が必要です。

複数の視点をもつ

新しい商品(サービス)を開発したりミッションを達成するにあたっては、様々な視点を持つことが必要です。ユーザー、依頼主、製造する人など、日頃から「自分がその人だったら」と考えることがラテラルシンキングを鍛えるコツです。

実践する

ラテラルシンキングは、トレーニングするだけでは意味がありません。実際のビジネス場面で実行することが必要です。場面を想定したクイズやロールプレイングなどでも問題ないので、先輩や上司、同僚に協力を依頼してどんどん数をこなしましょう。

まとめ

今回は、ラテラルシンキングについて解説しました。ラテラルシンキングの基礎やメリット、トレーニングには様々なものがあります。特にラテラルシンキングについてはしっかりと研修プランを立てることで受講者の抵抗をなくすようにしなければ、うまく行かないでしょう。

「ガイアシステム」では、研修のお打ち合わせ、準備段階からアフターフォローまでをしっかりとサポートいたします。ラテラルシンキング研修をご検討でしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

豊富な研修プログラムをご用意しております。
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