コロナ禍の企業研修「新入社員研修のポイント」とは?トレンド・最新傾向をご紹介!

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新型コロナウィルスの影響により、「オンライン」が主流になった新入社員研修。ですが、多くの企業が運営の難しさや効果に疑問を感じており、2021年はオンラインと対面の両方で研修を行う企業もみられました。また、「新しいカタチ」の研修スタイルを生み出す企業も増えてきています。

今回は、新入社員研修を行う際のポイントやトレンドなどを解説します。新入社員研修でより高い効果を得るためにも、時代に合う研修内容を作り上げることが重要です。変化が激しい時代だからこそ、波に乗り損ねないようにしっかりと準備しましょう。

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「例年通り」で実施できないコロナ禍の研修教育

 

用意していた研修を、急遽オンライン研修に切り替えました。本当に大変だった…

 

昨年までの「とりあえずオンライン研修」から脱却したい…昨年よりもいい研修を実施したい。

「今まで通り」「例年通り」が通用しなくなったコロナ禍。人材教育も例外ではありません。「新入社員研修」を実施することも、検討事項が多く「難しい時代」になったといっても過言ではありません。

研修実施に検討する事項は、通常以上に多岐にわたります。

・オンライン型か集合型か?
・ハイブリット形式のほうが効果が高いのか?
・手法が変わるので内容も変更したほうがいいのか?
・予算?期間?講師は? 
・感染対策は…?

「競争」よりも「助け合い・成長」

時代によって、新入社員の傾向にも違いがあります。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズが実施した「2020年 新入社員意識調査」によれば、
今の時代の新入社員は、お互いに鍛え合ったり、競争したりするよりも、助け合いや成長を重視しているということがわかっています。

調査では、新入社員が重視する項目について、「成長」「貢献」がそれぞれ30%以上であったのに対し、
「競争」は最下位の3%という結果に。

この結果から、近年の新入社員は鍛え合い積極的に競争する職場よりも、
「仲間意識を持ち、助け合いながらお互いに成長できる職場」を求めている
、と考えることができそうです。

新入社員研修はよく「きつい」といわれ、離職のきっかけとなることも少なくありません。

しかし、仲間との助け合いや、やりがいのあるカリキュラムを通じて
「この会社は自分が成長できる場所だ」と感じられる研修を実現できれば、逆に新入社員の主体性を伸ばすことにつながります。

【関連記事】 新入社員研修はきついだけじゃない!意義や理由を企業側・新人側から詳しく解説

ハイブリッド型研修

まずは、最近増えている研修のスタイルである「ハイブリッド研修」について解説します。

ハイブリッド研修とは

ハイブリッド研修とは、「オンライン研修」と「オフライン研修」を同時もしくは組み合わせて開催することです。どちらの良さも活かすことができ、受講者は研修環境を選ぶことができるため、ストレスなく研修を行うことができるメリットがある一方で、開催者は対面とオンラインの二つを管理しなければならないデメリットがあります。

また、ハイブリッド研修にはいくつかのタイプがあります。それぞれのタイプを理解し、自社にあったものを選ぶと良いでしょう。

ブレンド型

ブレンド型は、「オンライン」と「会場型」をうまく組み合わせながら行うものです。例えば、ライブ配信とオンデマンドを組み合わせたり、【対面研修(初回)→オンライン研修→対面研修(最終回)】といった形式にするパターンもあります。

オンライン研修は受講者の負担が少ないものの、「わからないところを誰に聞けば良いのか悩んでいる」といった声があったことから、こういったタイプが生まれました。

ハイフレックス型

ハイフレックス型は、「オンライン」と「対面」を同時開催するやり方です。対面研修の様子を中継し、テレビ会議システムからでも参加できるようにしているもので、多くの企業ではこのスタイルで研修していた所が多かったようです。

分散型

「オンライン」と「対面」を期間の前半と後半に分けて実施する方式です。どちらも経験することで、新入社員の負担を減らしながらも対面で同期とコミュニケーションをとる機会があるため、孤独感を減らし、疑問点などを解決しながら研修を進めることができます。

<strong>オンライン研修やeラーニングが増加</strong>
オンライン研修やeラーニングが増加

感染症予防の観点から、集合型研修ではなくオンライン研修やeラーニングによる
新入社員研修を実施する企業が増加したのです。
オンライン研修はどこからでも参加できることやコスト削減などのメリットがある一方、
集合型研修とはまた違った難しさもあります。知識をインプットすることはできたものの、実践の機会が取れなかったため、
現場で苦労した新入社員も少なくなかったようです。

合宿研修が増加傾向

二つ目のトレンドは、「合宿研修」です。一部の企業では、これまでのオンライン研修を合宿研修にしているようですが、ある大きな理由があるようです。

合宿研修が増えている理由

これまでは、新型コロナウィルス対策としてオンライン研修を行っていました。しかし、コロナ禍での働き方が定着してきたことや、感染防止対策、密を避ける対策が立てやすくなったことから、集合研修が増えつつあります。特に、一定の期間で集中的に研修を行う「合宿研修」は、人事担当者からも希望する声が多いようです。

なお、ある調査によると、2021年の新入社員研修においては半数以上が集合研修を実施したとのことで、オンライン研修は下回っている状態です(株式会社リカレント,2021)。

合宿研修のメリット

合宿研修は、数日間に渡って寝食を共にすることで同僚同士のコミュニケーション力を高めることのほか、協力して乗り越えていく関係性を身につけることができます。

また、こういったメリットもあります。

行動が定着する

合宿研修の間は、全てが新入社員研修という感覚になります。最初は慣れない、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれませんが、すれ違う人への会釈や挨拶などを定着化させることで、研修後も自然とそういった行動ができるようになります。

結果として、大切なことを理解する大きなきっかけとなるのです。

集中的な研修ができる

集合研修によって、研修期間を短くすることができるだけでなく全体的な負担を減らすことが期待できます。

また、研修担当者や上司も新入社員の特性を把握することで、配属先を適材適所にできることもメリットと言えます。

ロゲイニング研修

ここからは、他社で行われている研修をピックアップして解説します。まずは、「株式会社ハートクエイク」さんが行っている「ロゲイニング研修」です。

ロゲイニング研修は、フォトロゲイニングの簡易版と言われています。「フォトロゲイニング」とは、事前に特定の場所で写真を撮影し、それと同じ写真を撮影することでポイント獲得数を競い合うゲームのことですが、それを研修に取り入れたのです。

このゲームは、「戦略性」「チームワーク」「タイムマネジメント」が勝利の鍵となります。これらは全てどの業界・分野の仕事においても必要なものですから、ゲームを通してそれらのスキルを身につけられることや、「ロゲイニングカード」を使うことで準備工数を少なく実施できるため多くの企業で導入されています。

顧客ロイヤルベース研修

次に、「特定非営利活動法人顧客ロイヤルティ協会」さんが行っている「顧客ロイヤルベース」研修です。

この研修は、「新しい働き方の実現」と「顧客とのエンゲージメント」を伝えるためのもので、「対●●」というテーマを設定し、それぞれに働く上で必要なことを学んでいきます。

①対お客様:会社の一員として、お客様との信頼関係を築くことの意義と重要性を理解します。OJTのなかで教わりそうなことですが、初期段階で座学ベースで伝えることは大切です。

②対企業:会社それぞれにお客様は変わります(toB、toC)。新入社員とはいえ、相手からすれば「株式会社●●のAさん」という扱いになりますから、お客様との向き合い方やビジネスマナーを理解しておくことが求められます。

③対社内:在宅勤務や距離感が希薄になりがちな環境で、上司や先輩、同僚とどうコミュニケーションをとるか、とても難しい問題です。研修を通じて、コミュニケーションスキルを高めていきます。

④対自分自身:働く人の幸せ(ウェルビーイング)について考え、実践していく。

主体的に行動する価値を学ぶ

現在の社会人に求められる「主体的に動く」ことですが、実際に学生から社会人になったばかりの人たちには難しいものです。そこで、「株式会社エナジード」さんが行う研修では、「受け身ではなく主体的に行動する価値を学ぶ」ための研修を行っています。

この研修では、「3つの違い」を理解し仕事に活かしていきます。

①会社と学校の違い:新入社員は、気持ちとしては違いを理解しようとします。しかし、そのギャップが大きすぎるため、理解に苦しむこともあります。この違いを理解するための研修を行います。

②経験・価値観の違い:会社には幅広い年代のスタッフがいます。それぞれに経験や価値観が違うため、そこを理解するための研修が必要です。

③教育の違い:社員それぞれが受けてきた教育も違います。ですが企業としては全員が同じゴールに向かって進んでいくため、その違いを理解する必要があるのです。

これらの違いは、それぞれの能力や努力でなく、時代によって生まれるものです。研修を通して、「自分の可能性を理解し、受け身ではなく主体的に行動することの価値」を学ぶのが、この研修です。

自社にあった研修を見つける

今回は、新入社員研修のトレンドや傾向を解説しました。自社にあったものを考え、準備するのはとても大変かもしれませんが、「会社の未来」を育てるためには重要なものです。

なかなかリソースが割けないという現実があるかもしれませんが、運営などの任せられるところは委託してはいかがでしょうか。その分、企画に注力することができるためオススメです。

弊社では、準備からアフターフォローまでをコンサルタントが丁寧にサポートします。新入社員研修でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

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