
今、社会に求められる「リーダーシップ」「リーダー性」「リーダー…」
リーダーの「資質」とは、なんでしょうか。 なにが重要視されるのでしょうか。
今回は、稲盛和夫さんの書籍・講演内容から考察していきます。
リーダーとは|コミュニティの未来を創る存在
社会の中には、小さなボランティア団体から、大きな国家に至るまで、多様なコミュニティがあります。
そのどのコミュニティにも、必ずそれを率いる、中心的な人物がいます。
この中心人物をリーダーと呼びます。
そしてコミュニティの未来は、そのリーダーによって左右されると言っても、過言ではありません。
これは、経営でも、学校でも、地域活動でも、被災地の災害支援に入ってもそうなのです。
リーダーの「資質」とは
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者であり、「盛和塾」塾長でもある稲盛和夫さんは、
中国の思想家の呂新吾の著書「呻吟語(しんぎんご)」を引用してお話をされることがあります。
その「呻吟語」には、
「リーダーとして最も重要な資質は、常に物事を深く考える、重厚な性格だ」と
記されているそうです。
「常に物事を深く考える、重厚な性格」一言でいえば、「人格」です。
また、その本の中には、「頭が良くて、才能があって、弁舌が立つ」こと。
いわば能力があることは、リーダーを選ぶときの、3番目の資質でしかないと、
書かれているそうです。
「仕事ができるというのは、3番目なのだ」と。
そして、このように続きます。
「今、社会も学校も、場合によっては家庭も、そして地域も、国も…世の中が荒廃しています。
この理由の1つに、3番目の資質の人を、リーダーにしているからではないか」と。
要するに「その人物がリーダーになりたいと思い、リーダーを担っているのではなく…
我々自身が第3の資質の人物ををリーダーに選んでいることこそが、課題なのではないか」と。
書籍では、そういう表現をされていました。
稲盛和夫さんの言葉「リーダーを選ぶという責任」に、改めてハッとします。
リーダーの資質で、最も重要な「人格」とは
また、リーダーの資質として最も重要な「人格」とは。という問いには、
書籍の中で「変わっていくものだ」と書かれていました。
今は、素晴らしい人でも、例えば、一度権力の座につくと、傲慢になるとか、
人の気持ちが分からなくなるということもある。
逆に、一度身を誤った人でも、例えば何か不徳の事態をしたとか、もっと言えば、犯罪に手を染めた人であっても、
心を入れ替え、研鑽と努力を重ねれば、素晴らしい人格者になり得ると。
今、何を基準に「リーダー」を選べばいいのか
さて。今、私たちは、何を基準にリーダーを選べばいいのでしょうか。
その基準は「ひたむきに仕事、もしくは自分の役割に打ち込み、
それを実践しながら、考え方を高め続けている人ではないか。
今は、リーダーとしての器、あるいは、資質がなくとも、それに向かって努力をしている人。
そういう人こそ、リーダーとして選ぶ必要が、あるのではないか。」と、ありました。
言い換えれば、コミュニティや周りの人たちのために、自己犠牲を厭わず、懸命に仕事をする人。
そういう人であろう。ということなのでは、ないでしょうか。
考え方を高めるという意味では、日々少しずつ、そういうことを意識して取り組むとか、
仕事を通して成長する実践をし続け、自己投資できる人。
様々なバランスの中で「意欲的に自己成長に取り組む人が、将来のリーダーではないか」ということです。
何を経験し、何を目指し、どう日々生きてきたか。が、未来を作る
来月には、東日本大震災から10年になります。
あの震災時、少年少女だった小学生たちが、大学を卒業し、社会人になります。
そういう長い時間が経っています。
何を経験し、何を目指し、どう日々生きてきたかということが、未来を作るのです。
そのためには、やはり、1日1日が大事なのだなと、稲盛さんの書籍を読みなおし、改めて思いました。
コロナ禍の厳しい情勢・状況の中、日々どのように仕事に向き合い、取り組んでいくか。
手応え、成果を、どう掴んでいくかということにも、通ずる考えだと思います。
日々の仕事、生き方、考え方を高める為の学びの時間もしっかりと取りながら、
1日1日を大切に、頑張っていきましょう。
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