アドラー心理学

目的論のアドラー心理学

人はいつでも変わることができる!

個人心理学の創立者アドラーは、オーストリア出身の精神科医であり心理学者です。

彼が創始の「個人心理学」は日本では「アドラー心理学」と呼ばれています。この心理学は目的論が特徴です。

人は原因によって今を生きているのではなく、「目的」を選んで生きているというのが根本的な考え方です。

心理学者フロイトは、幼少期のトラウマが原因で社交性に影響が出るという原因論を提唱しました。

アドラー心理学はそれと対するもので、人はトラウマが原因で社交性が決まるのではなく、社交性のある生き方を選ぶ勇気が足りないだけだという「目的論」がベースになっています。

人はいつでも変わることができるという思想は勇気の心理学とも呼ばれ、多くの人の共感を得ています。

 

 

アドラー心理学の理論的な枠組み

(以下、ウィキペディア(Wikipedia)より引用)

次の5つを基本前提として受け入れていることによって成立しています。

 

個人の主体性(Creativity)

アドラー心理学では、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから、全体としての個人が、心身を使って、目的に向かって、行動している、ととらえる。
アドラー心理学では、個人の創造力、創造性を評価していて、それが個人の変化、変容を可能にする根拠となっているので、主体性というより創造性の方が適切である。

 

目的論(Teleology)

全体としての個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動する。

 

全体論(Holism)

アドラー心理学では、個人を、例えば、心と身体のような諸要素の集合としてではなく、それ以上分割できない個人としてとらえる。したがって、アドラー心理学では、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めない。
それらは、ちょうど自動車のアクセルとブレーキのようなものであって、アクセルとブレーキは互いに矛盾し合っているのではなく、自動車を安全に走行させるという目的のために協力しているのと同じように、個人という全体が、心と身体、意識と無意識、感情と思考などを使って、目的に向かっているのである。

 

社会統合論(Social Embeddedness)

人間は社会的動物であることから、人間の行動は、すべて対人関係に影響を及ぼす。アドラー心理学では、人間が抱える問題について、全体論から人間の内部に矛盾や葛藤、対立を認めないことから、人間が抱える問題は、すべて対人関係上の問題であると考える。

人間は人間社会において生存しているものであって、その意味で社会に組み込まれた社会的存在なのである。社会的存在であるので、対人関係から葛藤や苦悩に立ち向かうことになるが、個人の中では分裂はしていなくて一体性のある人格として行動している。すべての行動には対人関係上の目的が存在している。社会に統合するというよりも、最初から社会的存在なのである。

 

仮想論(Fictionalism)

アドラー心理学では、全体としての個人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動する、と考える。しかしながら、それは、あたかも相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動しているかのようである、ということであって、実際に、相対的にマイナスの状態が存在するとか、相対的にプラスの状態が存在するとかいうことを言っているのではない。人間は、自分があたかも相対的マイナスの状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的プラスの状態を目指しているかのように行動するのである。

これは哲学における認知論の問題である。ただし、「認知」という用語の使い方については、基礎心理学(臨床治療を直接の目的としない研究)の20世紀後半以降の主流派であるところの認知心理学における「認知」とは大きく異なることに注意が必要である。

 

 

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