新人社員研修では何をするべき?成功に役立つ研修内容と教育手法を紹介!

企業において、入社したばかりの新入社員を優秀な人材として育成することは重要な課題です。即戦力として期待される中途採用とは異なり、企業では新入社員が中長期的に会社の中核となることを期待しています。新入社員を会社で活躍させるためには、新入社員研修を成功させることが重要なポイントになります。
では、新入社員研修では何をするべきなのでしょうか。
この記事では、新入社員研修の目的から主な研修内容、研修を成功させるためのポイントまでご紹介します。
新入社員研修の目的

新入社員研修の目的は、業務に関する基礎知識を与えるだけではありません。
会社内での自分の役割を理解させたり、新卒者の場合では社会人としての心構えを理解させる目的も含まれています。
ここでは主な目的を解説します。
事業に対しての理解を深める
企業で働く上で、 事業全体の理解は何よりも重要です。会社の日々の活動がどのように行われているのかを理解していなければ、自分の能力を十分に発揮することはできません。
特に経営理念は、会社のあらゆる業務に通じるものなので、研修生にきちんと浸透させなければなりません。経営幹部や上司、先輩社員といった立場の人が、新入社員に伝えていくことが重要です。
社会人としてのマインドセット醸成
学生気分から抜け出し、プロのビジネスパーソンとしての意識(マインドセット)を確立することも大切です。
学生は「授業料を払って学ぶ立場」ですが、社会人は「給料をもらって価値を提供する立場」に変わります。この根本的な責任の違いや、主体的に仕事に向き合う姿勢を最初に理解させることが、その後の成長スピードを大きく左右します。
コンプライアンス意識とITリテラシーの向上
現代の研修で欠かせないのが、コンプライアンス(法令遵守)とITリテラシーの教育です。
情報漏洩やSNSでの炎上、ハラスメントなどは、個人の不注意が企業全体に甚大な損害を与えるリスクがあります。また、社内システムやチャットツールなどのITインフラを使いこなせるようにすることも、業務効率化の観点から必須の目的となっています。
基礎的なビジネスマナーとスキルの習得
社内外の関係者と信頼関係を築くための「共通言語」として、ビジネスマナーや基本スキルを習得します。
挨拶、身だしなみ、電話応対といったマナーは、相手への配慮の表れであり、スムーズに仕事を進めるための潤滑油です。これらを一通り身につけておくことで、配属後の現場でのつまづきを減らし、スムーズに業務に入ることができます。
新入社員研修の主な内容

ここからは、新入社員研修で行うべき主な内容について解説します。
電話応対
新入社員の中には、電話のかけ方や受け方に慣れていない、SNSやメールでのやり取りが中心で電話で話した経験があまりない、といった人もいるでしょう。
中には、見ず知らずの人と電話で話す経験がほとんどない人もいるかもしれません。この点を、教える側は十分に理解する必要があります。

ビジネスマナー
社会人として、まず身につけるべきはビジネスマナーです。
ビジネスマナーは、相手から信頼され、ビジネスを円滑に進めるために最も重要なスキルの一つです。
挨拶の仕方、言葉遣い、服装など、さまざまなスキルは、新入社員研修などで講義やロールプレイングを通じて習得するのが一般的です。
オフィスソフトの使い方
業務で頻繁に使用するツールであるオフィスソフト(Word、Excel、PowerPointなど)についても、必ず研修を実施しましょう。スマートフォンしか使っておらず、PCの使い方に慣れていないケースや、情報リテラシーが十分でなく、セキュリティ意識が高くないケースも考えられます。
特にセキュリティについては、新入社員が十分な教育を受けられないと大きな問題に発展する可能性があることを認識しておく必要があります。
名刺交換
新入社員で元から名刺交換の経験がある人は少ないものです。そのため、早い段階で慣れてもらうことが不安解消につながります。とはいえ、いきなり練習するのではなく、模擬的に何度も体験してもらいましょう。
また、失敗に対する恐怖感を植え付けないように配慮することも必要です。

コミュニケーション
コミュニケーションは、ビジネスシーンで最も重要なスキルの一つです。なぜなら、一人で仕事を完結できる人はいませんし、組織の一員である以上、他者と協力する必要があるからです。コミュニケーションと聞くと、会話を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ビジネスの世界でのコミュニケーションは、会話だけでなく、文書やチャットなども含まれます。
特に、近年のワークスタイルの変化により、企業がリモートワークを導入し、チャットでコミュニケーションをとる機会も増えています。それぞれの状況に応じたコミュニケーション能力は、新入社員だけでなく、すべての社員にとって必須のビジネススキルになりつつあります。

コンプライアンス学習
コンプライアンスとは、法令を遵守することを指します。昨今、コンプライアンスに対する意識は高まっており、違反すれば取引先やお客様からの信頼を失いかねません。そして、そのようなリスクを回避するためには、従業員一人ひとりが高いコンプライアンス意識を持つことが必要です。
特に最近では、若手社員を中心にSNSが普及し、情報漏れのリスクが高まっていることから、新入社員研修では、コンプライアンス違反のリスクや行動規範の理解を徹底することが大切になってきます。

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新入社員研修 内容の主な手法

新入社員研修では、さまざまな教育手法が用いられます。
ここからは、研修でよく使われる7つの方法について説明します。
OJT
OJTとは、実際に現場で働きながらスキルアップを図る研修のことです。
OJTの内容は、企業によってさまざまです。先輩社員の業務に同行したり、基本的な実務を通じてスキルアップを図ったりするなど、職種に適した研修を検討しましょう。
OFF-JT
OFF-JTは、 現場を離れて行われるセミナーや研修のことです。OJTとOFF-JTを組み合わせて行うことが重要で、二つの手法をバランスよく計画するようにしましょう。
グループワーク
グループワークとは、研修参加者が集団で課題に取り組む活動のことです。課題の種類により「プレゼン型」と「作業型」に分けられます。
プレゼン型は、「製品Aの売上向上策を提示せよ」といった課題が与えられ、グループ内で議論し、最終的に結論を提示するものです。一方、作業型は「目の前にある材料だけを使って高い塔を作る」といった課題に参加者全員で取り組みます。
レクリエーション
新入社員研修の一環として、参加者同士でゲームをする「レクリエーション」を実施している企業もあります。
レクリエーションは、ペアを組んで自己紹介をするものから、本格的な脱出ゲームまでさまざまです。新入社員の一体感を高めるために効果的な方法です。
ケーススタディ
ケーススタディは、実際の業務で起こりうるケースを想定し、その解決策や対処法を考える研修方法です。
電話応対の仕方や商品の売り方など、授業で学んだことを実践形式で試してみることができます。ケーススタディは、以下のような「ロールプレイ」とセットで行われることが多いです。
ロールプレイ
ロールプレイとは、研修生が実際の仕事の場面で自分の役割を演じ、お互いの立場で考えることを学ぶために行われるものです。
例えば、営業職に配属された場合、「顧客」と「営業社員」の役割を演じ、ビジネスシーンでの立ち居振る舞いを学びます。ロールプレイを経験することで、実際の職場で同じような状況が発生したときに適切な対応ができるようになります。
e-ラーニング
企業でテレワークの導入が進む中、研修もオフラインからオンラインへと形式が変化しています。Eラーニングは、パソコンやタブレット端末などを使って新入社員研修を実施することができます。
学習コンテンツを用意するだけでよいので、新入社員研修の準備期間やコストを削減することができます。新入社員研修の成功は講師側の能力によるところが大きいとされています。
会社の社員がそのまま講師役も努める場合は、講師としての役割に不慣れな場合もあることでしょう。そのような場合は、講師役の社員に向けたプログラムを用意することも大切な準備の一つです。
新入社員研修の実施期間
研修期間をどのくらいに設定するかは、企業の規模や業種、採用人数によって大きく異なります。短すぎれば詰め込み教育になり、長すぎれば現場配属が遅れるため、自社の目的に合わせた最適な期間設定が必要です。
企業において、集合研修(導入研修)として実施される期間は「1週間〜1ヶ月」が一般的です。
- 1週間程度: ビジネスマナーや就業規則など、最低限の基礎を叩き込んで早期に現場へ配属するパターン。
- 1ヶ月以上: 基礎に加え、業務知識や実務シミュレーションまでじっくり行い、配属後のギャップを減らすパターン。
なお、エンジニアなどの専門職採用や、OJTを含めた育成期間(オンボーディング)全体として捉える場合は、「3ヶ月〜6ヶ月」という長期間のスケジュールを組む企業も少なくありません。
新入社員研修の実施の流れ
研修を成功させるには、当日の運営だけでなく、事前の入念な準備と事後のフォローが不可欠です。企画から実施後の振り返りまでの一連のフローを、4つのステップに分けて解説します。
- 【企画】現状把握と目的の明確化
- 【準備】カリキュラム策定と手配
- 【実施】研修当日の運営とモニタリング
- 【実施】研修当日の運営とモニタリング
1.【企画】現状把握と目的の明確化
まずは「誰に」「何を」「なぜ」実施するのかを定義します。前年の内容をそのまま流用するのではなく、今年の採用者の傾向(スキルレベルや性格)や、現場が求めている人物像をヒアリングしてギャップを洗い出します。
「配属時点で名刺交換ができる状態にする」「自社のサービス概要を説明できるようにする」など、具体的なゴール(達成状態)を設定することがブレない軸となります。
2.【準備】カリキュラム策定と手配
ゴールが決まったら、それを達成するための手段(手法)とスケジュールを組みます。知識習得ならeラーニング、実技なら集合研修、現場感覚を掴むならOJTなど、目的に応じて最適な手法を使い分けます。
カリキュラムが固まったら、社内講師の依頼や会場の手配、新入社員への案内送付(日時・場所・持ち物の通知)を行います。特に社内講師には、研修の目的やゴールを事前に共有し、認識のズレを防いでおくことが重要です。
3.【実施】研修当日の運営とモニタリング
いよいよ研修の実施です。運営担当者はスケジュール通りに進めるだけでなく、受講者の反応や理解度を常に観察(モニタリング)しましょう。
一方的な講義になっていないか、ついていけていない社員はいないかを確認し、必要に応じて休憩時間に声をかけるなどのケアを行います。また、日報や小テストを実施して、その日の理解度を可視化しておくと、翌日以降の指導内容を微調整しやすくなります。
4.【事後】効果測定とフォローアップ
研修はやりっぱなしで終わらせず、必ず「振り返り」を行います。受講者アンケートで満足度や理解度を確認するほか、数ヶ月後に現場の上司にヒアリングを行い、「研修の効果が実務に出ているか」を検証します。
また、配属後の「リアリティ・ショック(理想と現実のギャップ)」を緩和するため、入社3ヶ月後や半年後にフォローアップ研修を実施し、同期と悩みを共有する場を設けることも定着率向上に効果的です。
新入社員研修を成功させるためのポイント

新入社員研修を成功させるためには、覚えておくべき注意点がいくつかあります。
ここでは以下3つのポイントに絞って解説します。
- 研修内容の準備や時期の設定は早めに行う
- 研修内容の構成は受講者目線を意識する
- 研修後のフォローアップ体制を整える
研修内容の準備や時期の設定は早めに行う
新入社員研修では、社内外に複数の講師がいる場合があります。
そのため、 早めの準備と提案を心がけましょう。また、社内行事とスケジュールが重ならないように、実施時期の設定にも注意が必要です。
例えば、4月に研修を実施する場合、「現状把握」「スケジュール調整・計画」にそれぞれ1〜1.5ヶ月程度かかります。逆算すると、12月頃から準備を始めるとよいでしょう。
研修内容の構成は受講者目線を意識する
研修でいつ何をするべきか決定するには、構造の流れを意識することが大切です。
例えば、ビジネススキルの具体的な講義の前に、会社の経営理念や事業内容を説明したほうがよいでしょう。
経営理念や事業内容を理解した上で具体的なスキルを学べば、「そのスキルは会社の事業においてどのような役割を果たすのか」を考えながら学習することができます。
何をするべきか受講者の立場に立って、カリキュラムの構成を考えるようにしましょう。
研修後のフォローアップ体制を整える
新入社員研修は「配属したら終わり」ではありません。
配属後、現場の忙しさの中で研修内容を忘れてしまったり、理想と現実のギャップ(リアリティ・ショック)に悩んだりするケースが多く見られます。これを防ぐため入社3ヶ月後や半年後といったタイミングで「フォローアップ研修」を実施するのが効果的です。
同期と再会し、成功体験や悩みを共有することで、モチベーションの回復や組織への定着につながります。
まとめ
新入社員研修には、企業で社会人として働くための知識・スキル・心構えを身につけるためのさまざまなカリキュラムがあります。あらゆる業種・職種に共通するものから、専門性の高いものまで、ニーズに合わせて柔軟に内容を設計しましょう。
目的に応じた新入社員研修を実施することで、効果的な人材育成を先取りすることができます。一度、自社の新入社員研修を振り返り、何をするべきか内容を整理してみてはいかがでしょうか。
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