「接客接遇」が求められる理由。スキル向上のために必要なこととは?

コロナ禍を経てオンラインの普及率も高まる中、店舗で買い物をする・店舗に出向くということ自体に「価値」を感じる時代になりつつあります。「接客接遇の重要性」「接客接遇スキルを習得することの価値」について考えてみたいと思います。

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接客接遇とは

接客は具体的なサービス提供に焦点を当て、お客様のニーズを満たすための最低限のサービスを提供すること。
接遇は、接客にプラスアルファの「おもてなし」を行うことであり、お客様への姿勢や態度、おもてなしの質をさします。

お客様に良い印象を与え「顧客満足度を高める」、接客・接遇は、両方とも重要です。サービス業や販売業など、お客様と直接関わる仕事をしている人々にとって特に重要ですが、他の職種でも重要な要素として考慮されています。

接客接遇には以下のような要素が含まれます。

  1. おもてなし
    ・ 顧客や訪問者を歓迎し、心地よい雰囲気を提供する姿勢が求められます。
    ・笑顔で接する、親切な言葉遣いをするなど、お客様を大切にする気持ちのことです
  2. コミュニケーションスキル:
    ・顧客の要望や質問に適切に対応し、理解を示すことが重要です。
    ・効果的なコミュニケーションは、誤解を避け、信頼を築くことにも役立ちます。
  3. 問題解決能力・クレーム対応力:
    ・顧客からのクレームや問題に対処し、迅速かつ効果的に解決する能力が求められます。
    ・問題を無視せず、積極的に解決に向けて取り組むことが大切です。
  4. プロフェッショナリズム:
    ・自身の仕事や業界に関する知識を高め、専門家としての信頼性を築くことが必要です。
    ・また、納期を守る、細部に気を配るなど、プロとしての態度も重要です。
  5. 一貫性と公平性:
    ・すべての顧客に対して一貫した対応を提供し、公平に扱うことが求められます。
    ・差別や偏見を避け、すべての顧客に均等なサービスを提供することが大切です。
  6. 質の高いサービス提供:
    ・商品やサービスの品質を維持し、顧客の期待を超えるサービスを提供することが重要です。
    ・顧客が感じる価値を向上させることで、忠誠度を高めることができます。

「接客」と「接遇」の違いについて

「接客」と「接遇」という言葉がありますが、その違いを説明できますか?

「接客」と「接遇」の違い
接客接客は、顧客が求めるサービスを提供し、満足度を高めることです。

例えば、レストランでの食事の提供、商品の販売、ホテルでの宿泊など、
具体的なサービスを提供する
場面で使います。

注文を取る、商品を提供する、サービスを説明するなど、具体的な行動のことです。
接遇接遇の「遇」という文字には「人をもてなす。客あしらい。接待」という意味があります。

接遇は、「おもてなしの心を持って人と接する」ということ
「相手が今何を必要としているか」を考え、快適に過ごしてもらえるよう、態度・マナーに配慮していくこと。
つまり、接客行為そのものだけでなく、接客を行う人の姿勢や態度のことを指します。

笑顔での対応、礼儀正しい言葉遣い、親切さ、尊重など、顧客に対する配慮や敬意を示すことなどがあげられます。

例|飲食店で考えてみましょう。

接客接遇の違い
接客料理を冷めないうちにお客様に提供すること
接遇記念日のお客様に対して、お祝いの言葉を添える
料理に食材説明を丁寧にする
お子様連れのお客様に対して料理を食べやすいように大きさに切れ目をいれて提供する

接客は「お客様に失礼がなく、不快感を与えずにサービスを提供する」こと。
接客のスキルを身に付けて、マニュアルどおりの行動が求められます。

接遇は「お客様の状況や心に入り込んで、満足感と納得感を提供する」こと。
「心からのおもてなし」と言うこともできます。

 

必要最低限のこと・当たり前に徹底したいこと(接客)に、お客様の目線に立った取り組み・おもてなしが加わると「接客から接遇へ」とランクアップします。

接客接遇は、お客様との関係を強化し、ビジネスにおいて競争力を維持または向上させるために不可欠な要素です。
お客様が良い経験を得ることで、リピーターカスタマーや口コミでの広告を促進し、企業や組織の成功に寄与します。

接客接遇が求められる理由は?

接客接遇が求められる理由は、ビジネスやサービス業界において接客接遇スキルが、「顧客満足度の向上」に直接的に影響を及ぼしているからです。

接客接遇は、顧客満足度の向上、ブランドへの好意的な感情、競合他社との競争力の維持、企業イメージの向上、クレームの最小化など、多くのメリットをもたらします。

そのため、多くの業界でこのスキルと態度が非常に重要視されています。

 詳細
顧客満足度の向上お客様に「良い接客接遇」を行うことができると、顧客満足度が高まります。
結果、リピーターカスタマーや口コミによる新規顧客獲得が増加し、
収益を向上させることができます。
顧客の忠誠度の向上 良い接客接遇は、顧客が同じ事業者やブランドを選び続ける意欲を高めます。
忠誠度の高い顧客は、長期的な収益をもたらす可能性が高いです。
競争力の維持と強化接客接遇は、他の競合事業者から差別化を図る手段です。
お客様に、数多ある選択肢の中から、自社を選んでいただくためにも、良い接客接遇が必要です。
企業イメージの向上良い接客接遇は、企業やブランドのイメージを向上させます。
お客様が好意的な印象を持ち、信頼できると感じる場合、
その企業やブランドに対する評価が高まり、信頼性が増します。
クレームや問題の最小化良い接客接遇は、顧客の不満やクレームを最小限に抑えるのに役立ちます。
適切な対応と問題解決の能力があれば、顧客の不満を解消し、リピートビジネスを促進できます。
口コミ効果満足したサービス体験を得れたお客様は、友人や家族、ソーシャルメディアなどで、
その体験を伝えてくれます。第三者による良い印象の口コミは、
広告以上の信頼性を担保し、新規顧客の獲得に効果を発揮します。

接客接遇で高評価の口コミの事例

接客接遇サービスを受けた、お客様の声に耳を傾けると、接客接遇の重要度がよくわかります。
また、お客様は、笑顔、親切さ、プロフェッショナリズム、サービスの質などを総合的に見ていることも感じることができます。定期的に、お客様の声に触れ、顧客ニーズを把握しておくことは、日々のサービス向上に役立ちます。

レストランでの口コミ
このレストランのサービスは素晴らしかったです。ウェイターの方が笑顔で迎えてくれ、メニューの説明もわかりやすかったです。料理も美味しく、雰囲気も素敵でした。また来たいと思います!

ホテルでの口コミ
ホテルのスタッフはとても親切でプロフェッショナルでした。チェックインからチェックアウトまで、何か質問や要望があるたびに対応してくれました。快適な滞在を提供していただき、感謝しています

小売店での口コミ
今日、店員の方が私にとって完璧な商品を見つけるのを手伝ってくれました。サイズの選び方や素材の説明を詳しく教えてくれ、本当に助かりました。ありがとう!

カフェでの口コミ
このカフェのスタッフはとてもフレンドリーで、コーヒーは絶品でした。落ち着いた雰囲気で過ごしやすく、毎回ここに来るのが楽しみです。

旅行先での口コミ
地元のガイドの方が私たちを案内してくれました。彼の知識と情熱は感じられ、観光地の魅力をより深く理解することができました。素晴らしい体験でした!

接遇マナー5原則とは

接遇マナー5原則
  1. 親近感と安心感を与える「表情」「笑顔」
  2. 清潔感ある、整った「身だしなみ」
  3. 明るく、自発的で、いつも変わらぬ「挨拶」
  4. お客様の年齢、性別、地位、ご愛顧歴にふさわしい「言葉遣い」
  5. 品のある、さわやかな「立ち居振る舞い」

上記は、出来ているから「好印象を与えることができる」「マナーが良い」ということではなく、
出来ていないと「印象を悪くしてしまうこと」です。結果として「マナーが出来ていない印象を与えてしまう」5つの要素と言われています。

この他にも、電話の応対、お辞儀の仕方、お茶の出し方などがあります。
接客スキルはマニュアルに定め、基準となる模範動作を研修したり、教育ビデオなどに収録し視聴させることにより、従業員の教育が可能です。

しかし、接遇力を高めるためには、マニュアルを定めるといった画一的な教育はなじみません。
習得するためには、後述しますが、別のやり方を選択する必要があります。

 

「接客」と「接遇」の意味合いを正確に区分してとらえ、それぞれに適した教育を行うことで、習得率を高めることができます。

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接客接遇は会社の総合力を支えるチカラとなる

銀行、百貨店、スーパー・コンビニ・ドラッグストア、レストラン、ファストフード店などは、接客業の代表格であり、接客接遇を意識することは、非常に重要です。

また、接客業だけでなく、製造業、電力・ガス、土木建築、卸売りなど、お客様に関わるすべての業種・業界にとって接客接遇が大切であることを理解することも必要です。従業員の応対が、明るく、きびきびした会社は好感が持たれます。企業イメージが良くなることで、結果として信頼を高めることができるのです。

従業員を通して「この会社なら大丈夫だ」というファンが増え、永くご愛顧いただける岩盤顧客になってもらえるのです。

商品やサービスを販売するのは、営業の力だけではありません。企業イメージなどを含めた会社の総合力・ブランドイメージも重要な時代です。従業員の接客接遇力・お客様への姿勢は会社の総合力を支えるものといえるのです。

【事例】従業員の対応で伝わる企業の社風・将来性

接客接遇の違い 挨拶

接客接遇が大切なのは、日常的にお客様に接する販売員、営業員などに限りません。

ある製造工場を訪ねた時のことです。

工場内の生産現場は整理、整頓が行き届き非常に感心しましたが、もっと驚いたことがありました。

それは、工場内の通路ですれ違う作業員が皆、明るい声で挨拶してくれるのです。

その従業員の姿を通して「この会社の製品は品質がしっかりしているに違いない」とまで想像が働きます。
さらに、「コーポレートガバナンスやコンプライアンスも、しっかりした会社に違いない」という考えにまで飛躍しました。

接客接遇力の向上は、会社のイメージアップとなり、ブランド力向上に!

従業員が、接遇を習得することで、会社自体のイメージアップや、ブランド力の獲得につながります。
会社の信頼度の高まりは、顧客がファン化し、より幅広いサービス展開を可能にします。
なお…スマートフォンやSNSという口コミの拡散ツールの普及は、従業員の接遇が、良きも悪きも一瞬で世界と繋がるということを忘れてはいけません。

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接客接遇力の向上は「従業員満足度の向上」にも貢献

従業員満足度

お客様への優れた接客接遇力の高まりは、相乗効果として会社内で従業員相互の心配りや円滑なコミュニケーションにもつながります。
結果、仕事の効率があがり、従業員のモチベーションをも向上させます。

これらは、会社の「企業文化」を磨き輝くものにします。
納得し信頼できる「企業文化」の中で働くことに誇りを持ち、会社と従業員の一体感を生みます。

誇りの持てる会社で働くことは、従業員の「従業員満足度」を高めます。

かつて、従業員は会社組織に組み込まれた一員として捉えられてきました。
最近は、「自分」にスポットライトを当てた「自分がいるから会社が発展する」という考え方が芽生えています。

そういった自覚・自身・想いを育てることにも、社風・企業文化を高次化させる「接客・接遇」の力は大きく作用します。

企業の発展・繁栄には、企業を支える「従業員満足度」は、非常に重要な要素です。
「接客・接遇力」を各自が高めることは、円滑なコミュニケーションを可能とし、
従業員の働きやすい環境づくりに直結し、企業経営にまで、大きな効果的を発揮します。

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接客接遇力の向上は「取引先満足度の向上」にも効果的!

ここでいう取引先とは、調達先会社や外注先会社のことです。
皆さんは、接客接遇と取引先がどう関係するのかと、不思議なのではないでしょうか。

【事例】従業員100名に満たない企業が、認められた理由とは…

接客接遇で選ばれる企業に

従業員100名に満たない「機械系の製造会社A社」での事例です。

地元のある中堅会社B社から「長年取引してきたアメリカの某巨大企業との契約を打ち切り、A社と新規の取引をしたい」と連絡がありました。

調達業務に従事されていたA社のご担当者は、非常に驚かれたようです。
「大手企業と長年お付き合いをしてきたB社が、どうして従業員100名に満たない弊社と新規契約を検討されたのか?」疑問を持たれたそうなのです。

B社の担当者からは「今まで長年お付き合いをしてきたが、某巨大企業は態度が横暴で、目に余るものがある。実は、サプラーヤーの間でも嫌われているということ。逆に、A社は企業規模は小さくとも、従業員が礼儀正しく、誇りをもって勤務する姿に共感をしているからです。」と丁寧に説明されたようでです。

A社が社風・企業文化として大切にしてきた接遇の立ち居振る舞いが、社外に自然と交換を届けていた素晴らしい事例です。

かつて会社間の取引は、発注主と下請けの関係など、上下関係で捉えられていました。しかし現在は、対等な立場でサプライチェーンを構築することが、競争力を生むと考えられています。共通する企業文化を持った会社は、より強固な関係性を構築することができます。

取引先企業は「同じ船に乗った運命共同体」です。
互いに、尊敬・信頼・共感できる会社と同じ船に乗りたい(取引したい)と考えるのは当然のこと。
接客接遇は、取引先との契約関連においても影響力を持つことを事例として認識いただければと思います。。

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人材教育など、人事に関わる内容であればなんでも相談をお受けいたします。お気軽にご相談ください。

接客接遇は全方位からの教育が相乗効果を生む

冒頭述べたとおり、「接客」はマニュアルなどで教育可能です。
では、「接遇」は、どのような教育法があるでしょうか。接遇力においても、知識としての学び、ノウハウ・スキルを習得し、経験を積むことは、もちろん必要です。
そこに加え、自己学習、社内講師による勉強会・ナレッジマネジメント、職場OJTに加え、接客接遇のカリキュラムを持つ専門機関の研修受講など、全方位からの教育を組み合わせると相乗効果が期待できます。

「接客研修」「接遇研修」が、再注目されています

社内でのOJT教育はもちろん、外部講師による接遇専門研修の導入では、より高度な接遇力の習得、他社事例などケーススタディから見識を広げることも可能です。ロールプレイングゲームで自分の得手不得手を自覚することができます。
また、他社との合同研修の場合は、他業態・他業種の受講者から、新しい気づきやヒントを得ることができます。

 

経験豊富な講師からの接客接遇指導により、習得率を格段に高めることが可能になります!

接遇研修は企業にとって不可欠な研修です

アパレル 販売研修

商品やサービスの「付加価値」を求められる時代
同じ商品を販売していたとしても、お客様から「この店員から買いたい」と思ってもらえる対応が求められています。

接遇研修で基本的なビジネスマナーや、おもてなしの心を習得することで、取引先からも「この人と仕事がしたい」と思ってもらえるはずです。また、リーダーの方は部下から「この人から学びたい」と信頼を寄せられるはずです。
販売という分野だけでなく、様々な場面で活用が期待される「接遇力向上」は注目度が高まっています。

接客接遇を会社発展のキーと位置付けて、教育研修に力を入れはじめています。接遇研修の導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

「コミュニケーション研修」「リーダーシップ研修」「営業力向上」「マネジメント力」「プレゼンテーション研修」「ハラスメント防止研修」などと、お問い合わせの多い研修がありますが、その中でも近年、再注目されているのが「接遇研修」です。

接客研修・接遇研修 多数の研修カリキュラム

ガイアシステムでは、オンライン・公開型・集合型問わず、接客接遇における研修カリキュラムは多数取り揃えております。
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接客指導研修接客指導研修|モチベーションを高め接客力を上げる指導スキルとは
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