管理職研修の費用はどれくらいかかる?無駄なコストをかけずに効果的な研修を!

管理職研修は、自社の課題を解決し組織の未来を担う存在である管理職のスキルアップや経営力向上の機会を提供する研修です。しかし、研修内容などによって費用は異なり、「一般的にどれくらいが相場なのか」「どれくらいの費用を想定しておけば良いのか」といった悩みを抱えている担当者は多いのではないでしょうか。

本記事では、研修費用の目安や内容による費用の違いなどを解説します。また、研修のスケジュールやアフターサポート、効果についても解説しています。管理職研修を担当している方、内容や費用を見直したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

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管理職研修の費用を知る

まずは、管理職研修の費用相場や概要を把握しておきましょう。

研修スタイル別費用相場

管理職の研修費用は、研修スタイルによって異なります。それぞれの違いや費用相場を知ることで、予算に合わせた組み合わせを考えることができるだけでなく効果的な研修が行えます。

eラーニング・動画講義

eラーニング・動画による講義は、すでにある動画教材などを一つの会場で流すことで行う研修です。近年、eラーニングなどが身近になっており、動画教材も増えていることから比較的コストを押さえて教育を行うことができます。

ただし、動画の内容や方向性を事前に視聴して理解しておかなければ、自社組織の現状を解決するような研修はできません。「実際にやってみるまでわからない」といったことのないようしっかりと準備しましょう。なお、このスタイルの研修費用は月額制であることが多く、一人1000円〜15000円と低コストであるため、導入しやすいメリットがあります。

企業研修・講師派遣

外部から講師を派遣してもらったり自社内の人材を講師として研修を行うスタイルです。自社内であれば比較的コストを押さえることが出来ますが、外部に依頼するとなるとある程度のコストが必要になります。テーマや内容、計画、受講者に対して期待する効果をイメージした上で、どの方法が最適かを考えて進めていきましょう。

このスタイルの費用相場は、1日約40〜60万円程度。参加者が多ければ多いほど一人当たりの費用が安くなります。ただし、闇雲に参加者を増やしても意味はありません。

参加人数や研修日数、内容でも費用が異なるケースがあるため、しっかりと確認しておきましょう。

公開講座・セミナー

公開講座・セミナースタイルは、社内外関係なく参加できるスタイルです。オンラインでも行うことができるため、遠方にいる人にとっては参加のハードルが下がったと言えます。公開講座やセミナーは時間や内容によって異なっているため、ある程度の相場を理解しつつ、しっかり見積もりをとって無駄なコストを支払うことがないようにしましょう。

費用は内容とゴールで変わる

管理職研修には、主に3つのゴールがあります。どのゴールを目指すかによって費用と内容が変わるため、それぞれを把握しておくことで自社にとって必要なコストや内容を考えることができます。

ゴール① スキル習得

管理職研修でスキル習得を目指す場合、座学やケーススタディ、グループワークやディスカッションなどが必要です。これらの内容には講師からのフィードバック、内容に合わせた教材やコンテンツも必要になります。

そのため、公開講座(約2〜8時間)を受講した場合は一人あたり1〜5万円、自社に講師を派遣してもらった場合には10〜80万円(1クラス、4〜8時間)がかかります。

ゴール② 知識をインプットする場合

管理職研修では、座学によって知識をインプットします。このような内容の研修の場合、動画形式や講師派遣による研修がありますが、それぞれそこまで予算がかかることはありません。

特に、動画形式での研修は見放題であることが多く、一人あたり数千円で研修を受けることが可能です。また、講師派遣型だとしても約5〜15万円(1クラス、2〜4時間)となります。

ゴール③ 組織課題の解決

組織課題を解決する研修は、ほぼコンサルティングと捉えて良いでしょう。課題解決を行う研修は、企画段階からかなりしっかり準備を行います。また、研修自体は単発ではなく複数日(場合によっては年間)のスケジュールを組んで行わなければなりません。

費用も他の研修と比べると高額であり、数百万円〜数千万円かかることもあります。この研修は、研修会社だけでなくコンサルティング会社に依頼することがあります。また、どれだけの効果を求めるかによっても費用は変わります。場合によっては、1日で100万円以上かかることも想定しておきましょう。

管理職研修にかかるコスト内訳

研修の内容やゴールが決まった時点で、具体的に必要なコストがどれだけかかるのかを確認します。研修にかかる費用内訳の主なものは、以下の通りです。

  • 研修費用:管理職研修の費用(研修会社等に依頼する料金)
  • 交通費:受講生や講師の交通費
  • 会場費;自社に会議室がない、大きな会場が必要である場合
  • 備品設備費:研修で用いる備品やレンタルする設備の費用
  • 宿泊費:講師や受講生の宿泊費
  • 食事費:受講生や講師の昼食、親睦会を開催する場合
  • 出張手当:受講しや人事担当者などの出張手当

この他、自社組織ならではの福利厚生や必要な費用がある場合には追加して検討しましょう。

講師の特徴や得意分野を把握して依頼する

管理職研修は、講師の経験や得意とする分野に合わせた依頼が重要です。「あまり得意ではない」という内容を依頼してしまうと、講師のモチベーションが上がらないままに研修を行ってしまったり、当たり障りのない一般的な内容に終始してしまいます。

少しコストがかかったとしても、講師に合った内容を依頼することでより深い知識やスキルを身につけることができたり、受講生の悩みや疑問を具体的に解決に導いてくれることが期待できます。

コストを抑えすぎてしまって、それぞれのモチベーションが下がったままになったり「あまり意味がなかったな」という感想を抱くような研修は避けましょう。

オーダーメイドカリキュラムが組めるかどうかもポイント!

研修を外部講師や研修会社に依頼する場合、自社の課題や解決したい内容に合わせたオーダーカリキュラムを作れるかどうかを確認しておきましょう。

ほとんどの会社や講師は課題解決に寄り添い、オーダーメイドでのカリキュラム作成に対応してくれます。しかし、すでにパッケージされたプランなどで決まった内容しかできない場合、一般的な内容や基礎的な内容を理解するだけに留まってしまい、深い内容や業務に活かせる内容まで学べない可能性があります。

研修期間やスケジュール

管理職研修は、いつ頃行うのが良いのでしょうか。また、どれくらいの期間をかけて行うものなのでしょうか。

必要な期間(時間)と費用のコストパフォーマンス等を考えることも重要です。

管理職研修を始める時期の理想は?

管理職研修は、5〜6月に始めると良いとされています。このタイミングは、新年度から管理職に昇進されたり登用され、配属してから少し実務に慣れる時間が必要だからです。管理職として必要な知識やスキルを高めるにあたっては、できるだけ実務に絡んでいたり実践的に活かせることが理想です。

研修を通じて業務上の悩みや課題を解決することも考えると、悩みや課題が見えていない中で研修を行うことはあまり効果的と言えません。少し時間を空けて参加者が悩みや課題を把握するための準備期間も必要であることを理解しておきましょう。

スケジュール配分も重要

管理職研修は、内容によりますがあまり詰めすぎないようにする方が良いでしょう。「研修前に見えた課題を研修を通じて検討し、研修後に解決方法を実践する」という流れが重要になるため、ある程度の時間を空けることが求められます。

研修の回数や期間によって費用が変わることもありますが、できることなら余裕を持った計画やスケジュールを立案するのが理想です。講師や研修をしてくれる会社と事前協議し、自社オリジナルの年間計画などを立てることで、インプットからアウトプットまでを意識したスケジュールを考えるようにしましょう。

研修は勤務時間中?時間外?

研修スケジュールを考えるとき、重要なのが「いつ行うのか」です。研修は、基本的には勤務時間中、かつ出勤日に行うことになります。しかし、管理職研修となるとそういった対応が難しいこともあります。

会社としてルールを明確にしておき、研修そのものが負担にならないよう留意するようにすることが重要です。

研修後の効果測定でどこにコストをかけるか常に考える

研修のコストは、毎年同じようにかければ良いわけではありません。常に研修についての効果測定を行ったり、業績にどのような変化があったか、どこに力を入れることでより良い教育ができるかを常に考えなければなりません。

特に、以下の内容についてはしっかり検討しましょう。

管理職のパフォーマンスの変化

研修のコストバランスを考えるにあたっては、管理職の悩みや疑問が解消できたのか、研修を受ける前と後でどのような変化があったのか、振り返る機会を作りパフォーマンスの変化を見るようにしましょう。

特に、年間の変化を見たり受講生の感想や評価を見ることで、力を入れるべきところや逆にコストを抑えられるところが明確になります。

組織改善や生産性の向上について

管理職研修の大きな目的は、組織の改善や業績・生産性の向上です。これらについては具体的なデータが見られますので、どれだけ効果があったのか、どこを改善すべきかが見えやすいのではないでしょうか。

ただし、組織の改善については退職率の低下といった一部分の数字しか見えないため、従業員にアンケートを取るなどの調査が必要になります。

管理職研修には助成金が使えることも

管理職研修をはじめとした「人材育成」には、自治体や国が助成金を出してくれることがあります。給付条件を満たすことや手続きに不足がないことが前提ですが、受給できる可能性が高いため、申請しないのはもったいないのではないでしょうか。

人材育成にはコストがかかります。しかし、そのコストが出せない、惜しまざるをえない状況なのであれば、ぜひ助成金を申請しましょう。ここからは、どの企業でも申請が可能な助成金を紹介します。

人材開発支援助成金

この助成金は、厚生労働省が管轄しています。7つのコースがあり、それぞれの条件が満たされれば申請することができます。基本的には、事業主などが労働者に対して職務に関連した教育や研修を行う場合にかかるコスト(賃金や経費の一部)を補助してもらえます。

管理職研修では、「人材育成支援コース」や「人への投資促進コース」が該当するため、条件等を確認した上で、必要に応じて申請してみましょう。

IT導入補助金

この補助金は、管理職研修を直接的にサポートしてくれるわけではありません。しかし、管理職を迎え入れるにあたっての環境整備などにおいて、生産性を上げるためのツール導入などに活用できます。

管理職研修と合わせてIT機器やツールを入れ替えることで、企業の業績アップ等にもつながるでしょう。

アフターフォローが充実しているか?

研修は、「やって終わり」ではいけません。研修後のアフタフォローがどこまで充実しているかどうかで、それぞれの定着率や実務への活かされ方が変わります。

研修を外部企業や講師に依頼する際には、アフターフォローが受けられるのか、受けられない場合には自社でできるようなアドバイスやサポートが受けられるかどうかを確認しておきましょう。

フォロー体制はしっかり整える

管理職研修は、学んだことをいかに実務に活かすかが重要です。つまり、学んだことが業績に直接的な影響を与えることもあります。そのため、研修の受講者それぞれに対してフォロー体制を整え、研修で得た知識やスキルが使われないようなことがないようにしなければなりません。

受講者が感じたこと・困ったこと・疑問などはすぐに解消し、頭の中で整理できた状態を作れるようサポートすることで、研修が無駄に終わることなく効果的に実施できます。

アフターフォローまで考えるならガイアシステムへ

ガイアシステムは、準備からアフターフォローまでを丁寧にサポートしています。管理職研修を初めて企画・実施するご担当者からリニューアルしたい方まで、どんなお悩みでも気軽にご相談ください。

自社の未来を支える人材育成だからこそ無駄をなくそう!

今回は、管理職研修にかかる費用やコストのかけ方、研修内容による費用相場を解説しました。

管理職研修の内容は、毎年同じになりがちです。しかし、管理職のスキルや人材はその年によって異なります。例え顔ぶれが変わらなかったとしても、人は常に変化するものです。

その時々の状況を把握して、補うべきところや高めるべきところにしっかりとコストをかけられるよう、研修は常に見直すよう心がけましょう。

ガイアシステムでは、経験豊富な講師陣が貴社の現状や課題解決に寄り添った研修カリキュラムをご提案します。事前準備からアフターフォローまで、研修を通じて貴社の業績アップや組織改善をサポートします。

まずは、お気軽にご相談ください。

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