【最新】新入社員研修のグループワークのネタ40選!得られる効果や注意点を詳しく解説

新入社員研修の企画を担当する人事担当者様は、新入社員が組織にスムーズに馴染めるように、どのような企画を練るべきか悩むこともあるのではないしょうか。
そのような課題の解決策となるのが、少人数の社員でプレゼンテーションや討論、共同作業などを行うグループワークです。受講者が能動的に参加できるグループワークは、組織内での人間関係の構築やコミュニケーションを円滑にする重要な取り組みです。
本記事では、新入社員研修で実施されているグループワークの種類や、グループワークで得られる効果などをご紹介します。
新入社員研修でのグループワークの種類

グループワークとは、複数人のグループに分かれて、共通のテーマや課題に対して協同しながら目標達成を目指す取り組みです。
まずは、新入社員研修で採用されているグループワークの種類と特徴をご紹介します。
- 1. ディスカッション型
- 2. プレゼンテーション型
- 3. チーム別ディベート対決型
- 4. ゲーム型
1. ディスカッション型

ディスカッション型とは、各グループに出題したテーマに対して、受講者同士で討論するグループワークです。
グループ内での新入社員同士のコミュニケーションの取り方や、誰が積極性やリーダーシップを発揮できるのかなどをチェックできます。ディスカッション型のグループワークは多くの企業で実施されており、複数の受講者の能力を一度に確認できる効率の良さもあります。
- 理想の新入社員像とは?
自分が思う「一緒に働きたい新入社員像」を出し合い、共通点と違いを整理。会社が求める人物像との重なりも考える。 - 学生と社会人の違い
時間管理・責任・評価の違いをテーマに議論。社会人として意識を変えるべき点を言語化する。 - 報連相がうまくいかない理由
失敗例を想定し、なぜ起きるのか、どう防ぐかを話し合う。職場での具体行動につなげる。 - ミスをした時の最善対応
ミス発覚時の行動を時系列で整理。謝罪・報告・再発防止の優先順位を考える。 - チームワークとは何か
良いチームと悪いチームの特徴を比較し、自分ができる貢献行動を考える。 - 働く上で大切にしたい価値観
やりがい・安定・成長などを出し合い、価値観の違いを認め合う練習を行う。 - 上司・先輩に期待すること
理想の関わり方を議論しつつ、自分が後輩になった時の行動も考える。 - 仕事の優先順位の決め方
複数業務を想定し、何を基準に優先順位を決めるかを話し合う。 - クレームはチャンスか?
クレームの捉え方を議論し、成長や改善につながる視点を養う。 - 5年後の自分像
キャリアの方向性を共有し、今身につけるべき力を整理する。
2. プレゼンテーション型

プレゼンテーション型は、各グループに与えたテーマに沿って議論してもらい、後に議論の結果を発表してもらうグループワークです。
ディスカッション型の発展版であり、発表に用いる資料の作成スキルやチーム内での協調性、論理的思考力(ロジカルシンキング)などを確認したい場合におすすめです。
新入社員の適正な役割の見極めにもつながるため、配属先の振り分けをする際の材料にもなる重要なグループワークとなっています。
- 自己紹介プレゼン(3分)
強み・弱み・大切にしていることを整理し、簡潔に伝える練習。 - 理想のチーム紹介
理想の職場やチーム像を資料や模造紙で表現し、発表する。 - 会社の魅力再発見プレゼン
自社の良い点を新入社員目線で整理し、外部向けに紹介する想定。 - 仕事の失敗防止マニュアル
想定ミスと対策をまとめ、分かりやすく説明する。 - 1年後の成長計画発表
スキル・姿勢・成果の観点から、1年後の目標をプレゼン。 - 理想の上司像プレゼン
どんな上司が働きやすいかを整理し、理由と共に発表。 - 業界理解プレゼン
業界の特徴や将来性を調べ、新人向けに説明する。 - チームの強み発表
グループ内の個性や強みをまとめ、チーム力を言語化。 - 顧客目線プレゼン
顧客が会社に何を期待しているかを想像し発表。 - 働く意味プレゼン
「なぜ働くのか」を自分なりに整理し、共有する。
3. チーム別ディベート対決型

チーム別ディベート対決型は、1つのテーマに対して『賛成側』と『反対側』の2グループに分かれてディスカッションを行うグループワークです。
仮に「フレックスタイム制度の導入は賛成?それとも反対?」というテーマの場合、受講者の意見に関わらず、賛成・反対の何れかのグループに振り分けて論理構築をしてもらいます。
論理的思考力に加えて、客観的観点で結論を導く能力、相手を説得する交渉力が必要とされる職種におすすめのグループワークです。
- 成果重視 vs プロセス重視
どちらが評価されるべきかを討論し、両面の重要性を学ぶ。 - 残業は必要か不要か
働き方改革をテーマに、多様な価値観を理解する。 - 指示待ち vs 自主行動
新人に求められる姿勢について討論。 - 失敗は公表すべきか
失敗共有のメリット・デメリットを考える。 - 専門性重視 vs 幅広さ重視
キャリア形成の方向性について議論。 - 厳しい上司 vs 優しい上司
成長につながる関わり方を考える。 - チーム評価 vs 個人評価
評価制度の在り方を議論。 - 早く相談 vs 自分で考える
報連相のタイミングについて討論。 - 安定志向 vs 挑戦志向
仕事選択の価値観を整理。 - マニュアル重視 vs 柔軟対応
現場対応力について考える。
4. ゲーム型

ゲーム型は、各グループの受講者同士でカードゲーム・ペーパーゲーム・ボードゲームなどを体験してもらうユニークなグループワークです。
ゲームの内容はさまざまで、営業や経営の疑似体験や戦略的な駆け引きなどをリラックスしながら楽しんでもらいます。
入社して間もない新入社員の緊張をほぐす目的で実施することも多く、チームワークや人間関係を構築、コミュニケーションの活性化などを促進する内容になっています。
- ペーパータワーゲーム
紙だけで制限時間内に高いタワーを作る。役割分担と協力が鍵。 - マシュマロチャレンジ
パスタ・紐・テープで構造物を作る。試行錯誤と改善力を体感。 - 伝言イラストゲーム
言葉だけで絵を伝え、コミュニケーションの難しさを学ぶ。 - 情報分断パズル
各自に異なる情報を配り、協力しないと解けない課題。 - タイムマネジメントゲーム
複数タスクを制限時間内に処理し、優先順位力を養う。 - 会社クイズ大会
自社理解を深めながら、チーム対抗で盛り上がる。 - YES・NO質問ゲーム
質問だけで答えを導き出し、質問力を鍛える。 - 役割シャッフル課題
途中で役割変更を行い、柔軟対応力を学ぶ。 - 無言タスク
話さずに課題達成を目指し、非言語コミュニケーションを体感。 - 振り返りビンゴ
研修内容を振り返るビンゴ形式で、学びを定着させる。
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新入社員研修のグループワークで得られる効果

新入社員研修のグループワークでは、配属先の部署で働くために必要なコミュニケーション力や対応力を養わせることができます。
グループワークの実施で得られるさまざまな効果について解説します。
より実態に近い評価ができる
グループワークは、座学研修や面接では見られないようなグループ内での姿勢や発言、コミュニケーション、リーダーシップを評価できる機会となります。
新入社員のより実態に近い評価や適性の判断の材料となるため、配属先を選定する人事担当者様にとって大きな利点と言えるでしょう。
明確な目標や時間制限がある中で、新入社員がどう振る舞うのかを見られるため、本人へのフィードバックや指導ポイントのチューニングにも役立てることが可能です。
リーダーシップの有無を見極められる
グループワークでは、新入社員が自主的に考えて意見を述べる場面が多々あり、時にはグループ内の意見をまとめなければなりません。
新入社員に主体性・能動性を養わせながら、リーダーシップを率先して発揮している社員の見極めも可能となります。
中には集団行動において主体性を発揮できない新入社員もいるため、人事担当者様は、課題に対する的確なフィードバックでサポートすることも重要です。
グループワークは新入社員研修に限らず、企業の将来を担うリーダーを育成する目的で多くの企業で実施されています。
対応力を養わせられる
グループワークでは、ディスカッションやディベートの際に予想しない展開が数多くあります。
マニュアルに載っていないような局面での臨機応変な対応を求められるため、新入社員に実践的な対応力を身に付けさせることができます。
例えば、商談や営業などを軸とした職種では、不測の事態を解決できる能力を新入社員研修の時点で養わせておくことで、将来のリスク回避につながるでしょう。
アイスブレイクの効果がある

アイスブレイクとは、面識のない人が集まる場面で緊張をほぐし、コミュニケーションを円滑化する手法です。
テーマに沿ってディスカッションするグループワークでは、必然的にコミュニケーションが生まれるため、緊張感や不安感を抱く新入社員もいます。
そこで、リラックスして楽しめるゲーム型などのグループワークを実施することで、新入社員の緊張の緩和につながり、自主的な発言・行動・コミュニケーションを促すことができます。
また、座学や現場研修の合間に休憩としてグループワークを導入することで、新入社員にかかる負担の軽減にもつながります。
お客様の課題やカリキュラムに応じてお見積りパターンをご提案しています。
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グループワークを行う際の注意点

新入社員研修でグループワークを実施する際、明確な目標を設定し、終了後のフィードバックにも注力しなければなりません。
グループワークを行う際の注意点を3つご紹介します。
具体的な目的を設定する
グループワークを計画するにあたって、明確な目標を設定することで施策の成果や新入社員の成長を測定しやすくなります。
例えば、以下のような目標を社内の人材ニーズに合わせて設定します。
- リーダーシップの取れる人材に育てたい
- 主体的・能動的な行動ができる人材に育てたい
- 営業・商談に対する不安を払拭させたい
- チームで協同して課題を解決できる能力を養わせたい
どのような目標に設定するかは、新入社員が持つ能力や新入社員研修の進捗を考慮して判断しましょう。
グループワークに時間制限を設ける
ディスカッション・プレゼンテーション型などのグループワークでは、時間制限を設けることで短時間でも成果を見込めるようになります。
実際のビジネスにおいても、決められた時間内に結論を導き出す能力や、一定の成果を出す能力、適切な時間配分で業務を管理する能力が求められます。
時間制限を設けなかった場合、グループワークが円滑に進行せず、効率が悪化することが懸念されますので注意してください。
フィードバックを行う
グループワークの終了後は、受講者全員からフィードバックをもらい、次回の取り組みに活かしましょう。
例えば、議論・討論をスムーズに進められるテーマだったか、新入社員各々が割り振られた役割を理解できたかなどを詳しく聞き出します。
フィードバックをすることで、新入社員が各々グループワークの出来を振り返り、反省点や課題を見つけることにもつながります。
新入社員から得たフィードバックは、翌年度の新入社員研修カリキュラムにしっかり活かすことが大事です。
グループワークにおすすめのテーマ

ここからは、ディスカッション型・プレゼンテーション型・ディベート型などのグループワークにおけるおすすめのテーマをいくつかご紹介します。
自社に関するテーマ
テーマの選定に悩んだ際は、自社の事業・歴史・製品・サービスと親和性の高いテーマを設定しましょう。なぜなら、自社に関するテーマでディスカッションしてもらうことで、自社の製品・歴史などの情報を自然と記憶させられるからです。
新入社員が将来的に商品開発や社内改革に携わる場合、ディスカッションで得た経験を活かし、画期的なアイデアが生まれる可能性もあります。
実際に、グループディスカッションで出たアイデアを採用するケースもありますので、自社にとって有意義なテーマを選定しましょう。
社会問題に関するテーマ
社会人としての自覚をより植え付けるために、社会問題に関するテーマについてディスカッションをさせる企業も少なくありません。
社会問題に関するテーマは、客観的に物事を考察する能力を養える側面もあります。
重要な社内会議や取引先との商談において、理論的な判断ができる社員を育成したい場合に採用されやすいテーマです。
共同作業型のテーマ
共同作業型のテーマとは、各グループでプレゼンテーションやプロモーション用の資材・資料などを策定してもらうテーマのことです。
例えば、下記のようなものが作業型のテーマに挙げられます。
- 新商品のイメージキャラクターの作成
- 企業の事業内容を紹介するムービーの作成
- 社内改革の提案プレゼンテーションの作成
作業型のテーマは、グループ内で全体の設計や構成などを議論し、さらに新入社員各々に振り降った作業を個人で進めてもらう必要があります。
従って、新入社員のマルチタスク機能の育成や、適材適所で担当分担をする管理能力の向上に期待できるテーマです。
タスクを完了させる達成感を新入社員に味わせることで、研修のモチベーションを高められる効果もあります。
選択型のテーマ
選択のテーマとは、「イエス」か「ノー」で回答するテーマや、複数の選択肢で構成されたテーマのことです。
限られた選択肢しかないテーマは、論理的に相手を説得する能力が必要になり、異なる価値観を持つ受講者が譲歩をしながら結論を導き出します。
論理的思考力やデータ収集能力を養うことができ、取引先や顧客との商談や新商品の企画・開発の会議などで、意見を論理的にまとめられる人材を育成したい場合に適したテーマです。
新入社員研修のグループワークに関してよくある質問(Q&A)
Q1. 新入社員研修でグループワークを取り入れる目的は何ですか?
新入社員同士の関係構築を促進しながら、コミュニケーション力・主体性・協調性・対応力などを実践的に育成することが目的です。座学だけでは見えにくい「考え方」「行動特性」「チーム内での立ち位置」を把握でき、配属や今後の育成方針を考える材料にもなります。
Q2. どの種類のグループワークを選べばよいですか?
育成したい能力によって選ぶことが重要です。
・価値観共有や主体性を重視するならディスカッション型
・論理力や表現力を鍛えたいならプレゼン型
・思考力強化にはディベート型
・関係構築やアイスブレイクにはゲーム型
が適しています。
研修の目的を明確にした上で組み合わせるのがおすすめです。
Q3. グループワークの適切な人数は何人ですか?
4~6名程度が理想です。
人数が少なすぎると意見が偏りやすく、多すぎると発言しづらくなるため、全員が関われる規模を意識しましょう。
役割分担(司会・書記・発表者など)もしやすく、人事担当者が行動特性を観察しやすくなります。
Q4. 発言しない新入社員がいる場合、どう対応すべきですか?
無理に発言を求める必要はありません。
書記や時間管理、意見整理などの役割を与えることで、発言以外の形でもチームに貢献できます。
重要なのは「参加している状態」をつくること。終了後の振り返りで本人の気づきを引き出すことも有効です。
Q5. グループワークは評価に使っても問題ありませんか?
単独での評価材料とするのではなく、あくまで参考情報として活用することが大切です。
複数回のグループワークや面談、OJTでの様子とあわせて総合的に判断することで、より実態に近い評価につながります。
Q6.テーマはどのように設定すべきですか?
研修の目的と自社の課題に紐づけて設定しましょう。
自社理解を深めたい場合は事業や商品に関するテーマ、思考力を鍛えたい場合は社会問題や選択型テーマが有効です。
「正解が一つに決まらないテーマ」を選ぶことで、活発な議論が生まれやすくなります。
Q7. グループワークの時間はどの程度設けるべきですか?
30~60分を目安に設定するのがおすすめです。
時間制限を設けることで、限られた時間の中で意見をまとめる力や、実務に近い判断力・時間管理力を養うことができます。
目的に応じて短時間のワークを複数回行う方法も効果的です。
Q8. ゲーム型は遊びになりませんか?
振振り返りをセットで行うことで、十分に学びにつなげることができます。
「なぜうまくいったのか」「チーム内でどんな工夫があったか」を言語化することで、仕事への応用意識が高まります。
特に入社直後の緊張緩和や関係構築には有効です。
まとめ
昨今における新入社員研修は、受講者のコミュニケーション力・リーダーシップ・主体性・対応力などを育めるグループワークが積極的に導入されています。人事担当者様は、企業の課題や人材ニーズに合わせて、明確な目標を設定したグループワークを計画することが重要となります。
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