新入社員研修の目的・内容とは?

新入社員研修とは

現在では、95.7%もの企業がおこなっている社員への教育。(産労総合研究所「2019年度(第43回)教育研修費用の実態調査」より)

新入社員研修も、そんな社員への教育の一つです。
新入社員研修と聞くと、多くの方はこれから初めて社会に出て働く「新卒者」向けの研修をイメージするかもしれませんが、転職によって入社してきた「中途採用者」のためにおこなうケースも増加しており、新入社員研修の重要性はさらに広く知られることとなりました。

新入社員研修は、家に例えれば建物を支える基礎づくりのようなもの。
最初にしっかりした土台を作らなければ、少しの衝撃でも脆く崩れてしまいます。逆に、土台さえしっかりしていれば、何かあったときもふんばることができるのです。

この記事では、新入社員研修の最新情報から、目的や内容、研修カリキュラムの作り方、内製化・外注の選び方などについて詳しくご紹介します。新入社員は、企業の未来そのものです。
人材の能力を引き出す効果的な新入社員研修をおこなうためにも、ぜひご一読ください。

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新入社員研修とは

新入社員研修

新入社員研修とは、その名の通り、新入社員向けの研修です。

新しく会社に入社する新人に対し、社会人としての基本的なビジネスマナーやビジネススキル、働くうえで重要となる心構えなどを指導します。

新入社員研修は、「集合型研修」と「オンライン研修」に分けられます。

形式詳細
集合型研修一つの会場に集まって研修を受ける
オンライン研修ビデオチャットツールなどを使い、それぞれが自宅など離れた場所で研修を受ける

これまでは、新入社員研修といえば「集合型研修」でした。

しかし、近年では状況が変わり、集合型研修とオンライン研修を組み合わせた
「ハイブリッド研修(ブレンディッドラーニング)」
をおこなう企業も増えてきています。

切り替わったばかりのオンライン研修にはまだまだ課題も多く、研修カリキュラムを作る際には、
これを解決できるような工夫が必要です。

【関連記事】 新入社員研修をオンライン化!成功事例とメリット・デメリットを解説

新入社員研修の目的

新入社員研修の主な内容・目的

新入社員研修には、さまざまな目的があります。

ここからは、新入社員研修ではどんなことをおこなうか、
主な目的について見ていきましょう。

マインドセット

マインドセットとは人間に備わった「価値観」「思考法」などを指し、
「思い込み」や「先入観」などもマインドセットの一つです。

マインドセットは生まれた場所・地域・家族や友達など、周囲の環境によって形成されます。

つまり極端な話、新入社員が100人いれば、100人それぞれが大きく異なる価値観を持っているということ。

研修では、バラバラの価値観を持った新入社員全員が同じ目標を目指していけるよう、
「学生から社会人への切り替え」を促すことは、新入社員研修の中でも重要な項目の一つです。

企業・職場についての理解を深める

企業理念や事業内容は企業によって大きく異なります。

早い段階で企業に馴染み、先輩社員や上司と共通の目標を目指して仕事に取り組めるようにするためにも、
企業や職場について深く理解してもらうことが欠かせません。

商品やサービスの概要、企業のこれまでの歩みや今後の目標、独自の社内ルールなどを
正しく理解してもらう必要があります。

また、社内についても同様です。
どんな部門があり、どんな役割を担っているかを研修によってきちんと理解することで、
新入社員は「企業での自分の役割」を意識しやすくなるでしょう。

基本的なビジネスマナー・ビジネススキルの習得

新卒社員の場合、入社するまでは学生で、社会人として仕事をした経験は一切ありません。

業種や職種に関わらず、まずは基本的なビジネスマナー・ビジネススキルを身に着けてもらう必要があります。

たとえば、電話応対もその一つ。
電話応対に苦手意識を持っている新入社員は少なくないため、自信を持って対応してもらえるよう、
基礎からしっかりと教育します。

【関連記事】 新入社員の電話応対研修の重要性・内容・プログラム例を紹介

同期との繋がり・社内のコミュニケーション

アドラー心理学で知られる心理学者アルフレッド・アドラーが残した
「すべての悩みは対人関係の悩みである」という有名な言葉がありますが、職場でも対人関係は非常に重要です。

株式会社リブセンスがおこなった「年収別の離職理由」の調査によれば、
年収を問わず「人間関係」が離職理由の第1位という結果が出ています。

先輩社員や上司と円滑なコミュニケーションを図ることができれば、業務もスムーズにおこなえるでしょう。

また、同期とのつながりは離職防止にも役立ちます。
同じ目線で悩みや不安を共有したり、相談したりできる仲間は新入社員にとって、大きな心の支えとなるためです。

実践的な業務へ向けた準備

ビジネスマナーやビジネススキルなど基礎の教育のあとは、
実際に仕事をするうえで必要となるスキルや知識を覚えてもらう必要があります。

中途採用者の場合、ビジネスマナーなどの基礎は身についていることが前提であるため、
カリキュラム内容も実践的なスキルを身につけられるものにするといいでしょう。

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新入社員研修の実施期間・タイミング

新入社員研修の実施期間・タイミング

新入社員研修の実施期間は、
新入社員が新卒者か中途採用者かによっても最適な実施期間が変わってきます。

対象実施期間実施のタイミング
新卒者3ヶ月〜6ヶ月4月〜9月頃
中途採用者1ヶ月〜3ヶ月4月〜9月頃
フォローアップ研修比較的短期間研修実施後3ヶ月〜半年以内
3ヶ月後に研修内容が実践できているかの確認、
1年後に総復習という形を取るケースも

なお、実施期間は業種によって変わることもあります。
製造業で危険を伴う作業がある場合などは、1年間かけてしっかりと研修をおこなう企業もあります。

逆に、デザイナーやプログラマーなどの専門職の場合、
学生時代に基礎を含めて多くのことを学んでいることも少なくないため、短期間の研修となるケースも。

フォローアップ研修には、最初におこなった研修内容の理解度を確かめる、定着率を高めるなどの役割があります。

新入社員研修の「7つ」の教育手法

新入社員研修の7つの教育手法

新入社員研修にはさまざまな教育手法がありますが、
ここではよく用いられる、以下の7つの教育手法についてご紹介します。

  1. OFF-JT
  2. OJT
  3. ロールプレイ
  4. ケーススタディ
  5. レクリエーション
  6. グループワーク
  7. メンター制度

なお、企業によっては独自のユニークな教育手法を取り入れている企業もあります。

たとえば、集中力を高めるための「座禅」や、
同期のチームワークを養いコミュニケーションのきっかけをつくる「料理」「脱出ゲーム」
忍耐力をつけるために「登山」を選ぶところもあるようです。

もう少し実践的なものになると、架空の職場環境を映像で再現してシミュレーションする「ムビケーション」などがあります。

どんな教育手法にせよ、自社事業や目的に合った研修内容にするということが重要です。

 

株式会社ガイアシステムでは企業ニーズに100%応えるオーダーメイド研修をご提供しております。「自社に合わせたユニークな研修を作ってみたい!」とお考えの場合も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【関連記事】 新入社員研修の内容やカリキュラムの7つの教育手法・作り方を紹介

OFF-JT

OFF-JTは「Off The Job Training」を略した言葉で、職場から離れておこなわれる研修を指します。

セミナーへの参加や、座学によって社会人として欠かせないビジネスマナーやOAスキルを身につける研修です。

受講者に同一の研修をおこなうため、質にばらつきが生じにくいというメリットがあります。

OJT

OJTは「On The Job Training」の略で、現場に出て実際に業務をおこなう研修です。
実践的なスキルを身につけることができます。

新入社員研修の場合、OFF-JTが終わったあとで実施するのが効果的です。
OFF-JTでインプットしたことを、OJTによってアウトプットすることでスキルを定着させます。

【関連記事】 離職率に効果的な「OJT研修」のポイント
       OJT研修で人材教育を成功させるポイントは「トレーナー育成」

ロールプレイ

ロールプレイとは、実際の業務を想定した設定の中で「お客様役」と「営業役」などの役割を演じる研修です。

学んだ知識をどのようにして現場で活かすか、演技することで実践的に学ぶことができるため、
実際の業務で同じことが起こった場合にもスムーズに対応しやすくなります。

ケーススタディ

ケーススタディはロールプレイと似た手法で、
実際の業務で発生しがちなトラブルなどの事例をもとに、適切な対応や解決策を考える研修です。

ロールプレイとケーススタディは同時並行でおこなわれることが多くなっています。

レクリエーション

レクリエーションとは、受講者で簡単なゲームをおこなう研修です。

内容は多岐にわたり、質問ゲーム、ジェスチャーゲーム、他己紹介などさまざま。
チームやペアを作って参加するゲームもあります。

新入社員同士のコミュニケーションを促す、団結力を高めるなどの効果があり、
研修を始める前や合間に実施するのが効果的でしょう。

グループワーク

グループワークは、受講者をいくつかのグループに分けて、それぞれ課題に取り組んでもらう研修です。

グループで議論をおこないその結果を発表する「プレゼン型」と、
「時間内に◯◯しなさい」など与えられた課題に協力して取り組む「作業型」があります。

チームワークやロジカルシンキング、課題解決能力を身につけられる研修です。

メンター制度

メンター制度とは、新入社員の所属部署ではない、他部署の先輩社員がメンターとなってサポートする手法です。

メンターには新入社員と年齢の近い社員が選ばれるため、業務上の悩みはもちろん、
人間関係の悩みなどもメンターに相談しやすい
というメリットがあります。

悩んでいるときに自分の話を聞いてくれる存在というのは非常に大きいものです。
なかなか自分の悩みを打ち明けられない新入社員に対し、メンター制度は非常に効果的な方法といえるでしょう。

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新入社員研修カリキュラムの作り方

新入社員研修カリキュラムの作り方

高い効果の得られる新入社員研修を作り上げるためには、
手順に沿って順番にカリキュラム作りを進めていく必要があります。

カリキュラムの作り方は、主に以下の3ステップで進みます。

STEP
研修の中期的・長期的な目標の設定
STEP
設定した目標に合わせた研修内容の検討
STEP
カリキュラムの組み立て

まずは新入社員に、「どんなスキルを身につけてほしいか」「どんな課題を解決したいか」ということを考え、
目標を設定します。

その後は目標というゴールに向かってブレることなくまっすぐ向かっていけるよう、必要な研修内容を考えましょう。

そして、考えた研修内容を組み合わせ、研修カリキュラムを組み立てます。
講師の話に真剣に耳を傾けてもらうための工夫も取り入れ、効果の最大化を目指しましょう。

【関連記事】 新入社員研修のカリキュラムの作り方|ポイントと注意点もわかりやすく解説

新入社員研修カリキュラムを作るときのポイント

新入社員研修カリキュラムを作るときのポイント

新入社員研修カリキュラムを作る際は、
ポイントを押さえて効率的に進めていくことが大切です。

ここからは、カリキュラムを作るときのポイントについてご紹介します。

目的に合わせた教育手法を設定する

業種や職種、企業によって事業内容や経営理念などは大きく異なります。

そのため、「一般的な新入社員研修」ではなく「自社に最適な新入社員研修」が最も理想的な研修です。

研修の教育手法はOFF-JTやOJT、ロールプレイ、グループワークなどさまざま。
自社の目的や抱えている課題に合わせた教育手法を設定することで、効率の高い研修を実現できるでしょう。

【関連記事】 新入社員に見られがちな課題の具体例とおすすめの研修方法を紹介
       中途採用者への新入社員研修の必要性と研修内容・成功させる5つのポイント

カリキュラム内容は必要なものだけに絞る

ご紹介のように、新入社員研修の教育手法にはいくつもの種類があります。
しかし、カリキュラムの内容は、本当に必要だと思うもののみに絞り込みましょう。

あまりに内容を詰め込みすぎてしまうと、覚えることに精一杯になり、
理解が追いつかなくなってしま
う恐れがあります。

最終的にはすべて覚えてもらいたいと考えていたとしても、
一度に教えるのではなく段階ごとに分けて教育していきましょう。

カリキュラムに盛り込めなかった内容は、後日フォローアップ研修で実施するなどによって対応します。

実践的な研修を取り入れる

受講者である新入社員が体験を通して学ぶことができるよう、実践の機会も用意しましょう。

座学だけではなく、体験できるロールプレイなどもカリキュラム内容に盛り込むと、
受講者の理解が深まりやすくなります。

講義を聞いて「理解できた」と思っても、実際にやってみるとなると思わぬ疑問が出てくるものです。
ビジネスマナー・ビジネススキルは講義のみではわかりにくい部分もあるため、
座学と実践でしっかり学んでもらいましょう。

また、講師が一方的に話している状態では、飽きられてしまう可能性があります。
メリハリをつけることで最後まで飽きずに集中して取り組むことができるでしょう。

研修後のフォローアップを含めて計画する

研修は、後日おこなうフォローアップも含めて研修です
カリキュラム作りでは、フォローアップを含めた計画を立てましょう。

ケーススタディや座学など、講師が教えたことを受講者に覚えてもらう研修は、
定着する前に忘れられてしまいやすいというデメリットがあります。

そこでフォローアップをおこない、研修内容を復習することで定着率を高める必要があるのです。

内製化したカリキュラムと外部委託を組み合わせた段階的なフォローアップをおこなえば、
シナジー効果も期待でき、より効果の高い研修が実施できるでしょう。

【関連記事】 新入社員研修後のフォローアップ研修の目的・メリットやおすすめなケースを解説
       新入社員フォローアップ研修とは?企業事例・研修内容を紹介!

質問・発言しやすい環境づくり

講師による講義をただインプットしているだけでは、得た情報をなかなか自分のものにできません。

受講者が質問や発言をしやすい環境を作れば、
受講者はインプットした内容を「得た学びから自分で考えた質問や意見」という形で、
その場でアウトプットすることができます。

また、研修で疑問を残してしまうこともありません。
発言しやすい環境ではコミュニケーションも生まれやすくなるでしょう。

外部委託など社外の研修カリキュラムの活用の検討

新入社員研修は「自社でおこなう」もしくは「外部委託する」ことができます。

外部のプロの研修講師への依頼は「知識や指導力が保証されている」「新鮮さがあり、刺激になる」
「社内にはない知識・情報を取り入れることで視野が広がる」など、大きなメリットが得られることが特徴です。

研修は時代や新入社員の変化に合わせ、その都度カリキュラムをしっかり見直す必要があります。
しかし、社内のみで対応するのでは研修担当者や人事部への負担も大きくなってしまいます。

外部委託も検討することで、研修内容をより洗練された質の高いものに改善していくことができるでしょう。

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新入社員研修カリキュラムを作るときの注意点

ここからは、新入社員研修カリキュラムを作るときの注意点について解説します。

早めの研修準備・スケジュール調整を心がける

新入社員研修のやり方については、社内のみ・外部講師のみ・社内と外部講師の両方など企業によってもさまざま。
いずれの場合も、早めの研修準備・スケジュール調整をおこないましょう。

外部講師の場合はスケジュールを押さえる必要がありますし、
社内行事の日程とも重ならないようにしなければなりません。

現状の把握・企画の作成・スケジュール調整はそれぞれ1ヶ月〜1.5ヶ月ほどはかかるため、
4月に「新人向け研修」の実施を考えている場合は12月頃から準備を始めておくと無理のない実施ができます。

理解しやすい内容になるよう全体の流れを意識して作成する

研修カリキュラムでは、全体の流れや構成が非常に重要です。
せっかく良いカリキュラムを作り上げても、流れが不自然だと十分な効果を得られないことも。

まずは講義や実践的な取り組みの前に「マインドセット」や「経営理念・事業内容についての説明」などを入れると、
受講者は研修の目的を理解したうえで学ぶことができます。

その後で業務に必要なスキルなどを学ぶ構成にすれば、「このスキルは事業のこんなことに役立ちそうだ」など、
自分で考えながら積極的に研修に取り組んでいけるようになるでしょう。

研修担当者はセミナーを受けるのもおすすめ

新入社員研修の効果は、講師となる研修担当者の腕に大きく左右されます。
効果的な研修
をおこなうのであれば、研修ノウハウや知識は欠かすことができません。

しかし教育を専任でおこなっているケースは少なく、研修を担当している方の多くが、
ほかの業務を抱えながらその合間に研修の準備を進めているようです。

そこで、このような状況でも効果の高い研修を実施するために、
「教育担当者向け研修・セミナー」を受けるのもおすすめ
です。

セミナーでは、人材育成に役立つ情報や新入社員への支援・サポートの上手なやり方など、
さまざまな知識を得られます。

【関連記事】 新入社員研修の担当者の仕事の流れやセミナーを受ける3つのメリット

新入社員研修の効果を評価する方法

新入社員研修の効果を評価する方法

新入社員研修は、実施後に受講者の理解度などについて知ることで、
効果を測定することが重要です。

効果測定の方法には、「理解度テスト」「インタビュー」「配属先での行動観察」の3つがあり、これによって受講者の理解度や能力、意欲などが確認できます。

また、研修報告書も活用しましょう。

研修報告書には講師が書く「研修実施報告書」と、受講者が書く「研修受講報告書」の2つがあり、
それぞれ異なる役割があります。

 詳細
研修受講報告書(受講者)企業側が研修の効果を測定するために受講者に提出してもらうレポート。
書くことで研修内容の振り返りができるため、受講者の理解度を深める効果もある
研修実施報告書(講師)実施した研修内容が適切であったかをチェックし、内容や問題があれば改善。
予算や工数など、コストについても見直しができる

「研修実施報告書」のサンプルをダウンロードする

【関連記事】 新入社員研修レポートの講師側・受講者側2種類の書き方とポイント

新入社員研修を成功へ導くコツ

新入社員研修を成功へ導く

新入社員研修カリキュラムの作成が完了したら、いよいよ研修実施です。

ここからは、新入社員研修を実施する際のコツについて解説します。

細やかなフォローを行う

新入社員研修では、細やかなフォローやサポートが重要になります。
なぜなら、受講者が内容を理解していないまま研修を進めても、望んだような効果は得られないからです。

発言しやすい環境を整えること、定期的なレポート提出、最適なタイミングでのフォローなどで
受講者の成長を支援しましょう。

成功体験の振り返り

新入社員研修を実施する企業の多くが、新入社員に「自発的な行動が取れるようになってほしい」と考えています。

自発性を引き出し、促進するためには上司や研修担当者が新入社員をよく観察し、
そのうえで、新入社員が自発的な行動によって得た「価値」や「成功」について振り返ってもらえるように
働きかける
ことが大切です。

これにより、自己効力感を高めることができます。
自己効力感とは「自分にはこの仕事ができる」と、自分に成果を出す能力があると信じられる力のことを指し、
ビジネスの場においては非常に重要なもの。

「自分ならできる」と信じることができれば、自発的な行動を起こしやすくなります。

新入社員研修は内製化・外注どちらがいい?

新入社員研修は内製化・外注どちらがいい?

新入社員研修を計画する際、
自社の人事担当者や配属先の各社員が研修をおこなう「内製化」か、
研修専門の企業や外部講師に依頼する「外部委託」にするかは、
悩んでしまう一つのポイントでもあります。

ここからは、それぞれのメリット・デメリットについて表でご紹介します。

内製化について

メリット

・コストが抑えられる
・講師となる社員の成長につながる
・自社の方針に合わせた研修がしやすい
・アフターフォローがスムーズ

デメリット

・講師となる人事部や研修担当者の負担が大きくなる
・社内講師の場合、講師のレベルにばらつきが出てしまう
・研修内容の質の確保や、確認が難しい

内製化の最も大きなメリットは、コストを抑えられるという点。

社員が社内講師となって新入社員研修を担当することになるため、
特別手当などを用意しない限り、費用が発生することはありません。

一方、社内講師を務める社員の負担が大きくなってしまうことや、
研修の専門家ではないため研修内容の質の確保が難しく、
また、講師のレベルにも差が生じてしまうという点がデメリットです。

外部委託

メリット
・指導力が保証されているため効果的な研修ができる
・これまでの研修内容の見直しができ、視野が広がる
・プロ講師のノウハウや知識を学べる
・社内講師となっていた社員が本来の業務に力を注げるようになる

デメリット
・費用がかかる
・研修内容が自社にフィットするかわからない

外部講師は、豊富な知識を有し、数多くの経験を積んだ研修のプロフェッショナルです。
指導力が保証されているため、効果の高い研修ができます。

また、将来的には研修を内製化したいという場合にもメリットがあります。
これまでの研修内容の見直しができるほか、プロ講師が持っている研修ノウハウを学ぶことができるのです。

一方、新入社員研修を外部委託する際のネックとなるのが費用です。
また、外部に委託することで、「自社に合った研修内容になるかどうか不安」という声も多く耳にします。

外部委託する際は、前もって経営理念や社風、研修の目的などをしっかり伝えておくようにしましょう。

内製化・外部委託の組み合わせがおすすめ

質の高い研修をおこないたいとお考えであれば、内製化と外部委託を組み合わせるのもおすすめです。

組み合わせによってそれぞれのデメリットを補うことで、新入社員研修をより質の高いものにできます。

どこに最も手間やコストがかかっているのか、全体を見直して、「ここは内製化のままがスムーズだ」
「この部分は手間がかかっているので、外部委託したほうが効率が良さそう」など、
部分に応じた使い分けが効果的です。

【関連記事】 新入社員研修を外注・内製化するメリットとデメリット

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新入社員研修の費用について

新入社員研修の費用について

新入社員研修を外部委託する場合、研修サービスを提供している会社に依頼する方法と、個人事業主の講師に依頼する方法があります。

研修内容によっても費用は変わってきますが、下記が費用相場です。

  • 個人事業主の講師… 半日:約6万円〜12万円
  • 研修専門会社…   半日:約10万円〜15万円、全日:約15万円〜30万円

そのほか、会場を借りる費用や、泊まり込みの場合は宿泊費・食事代などの経費がかかります。

少しでも費用を抑えたいという場合は、厚生労働省が用意している「人材開発支援助成金」の利用を検討するといいでしょう。費用や助成金については下記の記事でご紹介していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

【関連記事】 新入社員研修の費用相場と人材教育に活用できる助成金を紹介

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まとめ

新入社員研修をはじめとした人材育成は、企業にとって欠かすことのできないものです。

会社の未来を担うことになる新入社員にどんなスキルを身につけてほしいか、どんな人材になってほしいか、
目的に合わせた新入社員研修を組み立てることが大切
です。

新入社員研修はやり方次第で非常に高い効果が得られる一方で、
「効果があったのかわからない」「思っていたような効果が得られなかった」など、
研修の効果を十分に実感できていないケース
も見受けられます。

パッケージ化された研修の場合、それぞれの企業のニーズを満たせないことでズレを感じてしまうことも多いようです。

株式会社ガイアシステムでは、企業ニーズを100%オーダーメイドで研修教育を構築する「オーダーメイド研修をご提供しております。全員が社内講師で外部講師がいないためズレが生じず、社風や経営理念にフィットした最適な研修を作り上げることが可能です。

100社あれば、100通りの研修内容があります。「こんな研修がしたい」「今の研修に足りないところが知りたい」など、ご希望やお悩みについて研修コンシェルジュが丁寧に対応させていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

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